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ひとつ、選択をしてみよう
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まもなく二学期も始まろうかというある日。
屋上で、音海 なぎさは一枚の紙切れを手に考え事をしていた。
その紙切れは――
転科申請書
その名の通り、二学期から、今の学科とは違う学科に転科を希望する生徒のための届け出。
普通科から芸術科に、芸術科から体育科に。
この一枚の紙を書いて提出するだけで、なぎさは、寝子高の生徒は、学科を変えることができる。未来を選びとることができる。
視線をその紙からそらし、校庭へ投げたとき。
「音海君？」
不意に声をかけられる。振り向いた先に居たのは保健室教諭・鷲尾 礼美だった。
「何か悩み事？」
からかいを含まない真剣な、けれど重すぎない礼美の微笑みを見てなぎさは「実は……」とおもむろに切り出す。
「学科について考えていて……」
それだけ言ってなぎさが転科申請書を見せると、礼美はすぐに「ああ」と頷いてみせる。
「二学期から学科を変える『転科』の制度ね。将来に関わることだからじっくり考えるといいわ。あなたが、どんなあなたになりたいか」
どんなあなたになりたいか。
その言葉を聞いた瞬間、なぎさの脳裏に、『どんなあなた』がよぎっていく。
（ボクが）
（どんなボクに）
そうしている間に礼美は屋上を見渡して、なぎさに声をかける。
「音海君？」
「あ、はい」
「たしか今日までに教頭先生に提出だったわね」
「そうなんです」
「見つかるといいわね。あなたの答えと……教頭先生！」
どうやら礼美も教頭先生に用があるそうなのだが、どうしても教頭先生が見つからないという。
（それってやっぱり影が薄いから、なのかな）
なぎさは苦笑して、そしてふたたび自身の手の中のものに視線を落とした。
ひとつ、選択をしてみよう。
答え（とついでに教頭先生）が見つかるかは、あなた次第。
屋上で、音海 なぎさは一枚の紙切れを手に考え事をしていた。
その紙切れは――
転科申請書
その名の通り、二学期から、今の学科とは違う学科に転科を希望する生徒のための届け出。
普通科から芸術科に、芸術科から体育科に。
この一枚の紙を書いて提出するだけで、なぎさは、寝子高の生徒は、学科を変えることができる。未来を選びとることができる。
視線をその紙からそらし、校庭へ投げたとき。
「音海君？」
不意に声をかけられる。振り向いた先に居たのは保健室教諭・鷲尾 礼美だった。
「何か悩み事？」
からかいを含まない真剣な、けれど重すぎない礼美の微笑みを見てなぎさは「実は……」とおもむろに切り出す。
「学科について考えていて……」
それだけ言ってなぎさが転科申請書を見せると、礼美はすぐに「ああ」と頷いてみせる。
「二学期から学科を変える『転科』の制度ね。将来に関わることだからじっくり考えるといいわ。あなたが、どんなあなたになりたいか」
どんなあなたになりたいか。
その言葉を聞いた瞬間、なぎさの脳裏に、『どんなあなた』がよぎっていく。
（なりたいか？）
そうしている間に礼美は屋上を見渡して、なぎさに声をかける。
「音海君？」
「あ、はい」
「たしか今日までに教頭先生に提出だったわね」
「そうなんです」
「見つかるといいわね。あなたの答えと……教頭先生！」
どうやら礼美も教頭先生に用があるそうなのだが、どうしても教頭先生が見つからないという。
（それってやっぱり影が薄いから、なのかな）
なぎさは苦笑して、そしてふたたび自身の手の中のものに視線を落とした。
ひとつ、選択をしてみよう。
答え（とついでに教頭先生）が見つかるかは、あなた次第。
運営部より
本シナリオは、キャラクターのプロフィール（寝子高の学科）が変更できるシナリオです。
変更内容は一時的なものではなく、今後もずっと維持されます。
下記の内容をよくご確認いただきご参加ください。
【寝子高生の学科変更について】
寝子島高校には、普通科 芸術科 体育科 の３つの学科があります。
転科した場合、クラスは自動的に割り振られます。希望のクラスを指定することはできません。
※このシナリオは、寝子高生のみが参加できます。
転科の希望のない方も参加できます（くわしくはマスターコメントをご確認ください）。
※プロフィールに変更が反映されるタイミングは「リアクション執筆中」です。
執筆開始直後からリアクション公開の直前まで、いつ変更されるかは未定です。
※プロフィールが変更されてもお知らせのメールは送られません。
※転科によって他のシナリオやイラストの描写に齟齬が生じる可能性がありますが、
転科が原因と考えられる場合、リテイクなどの対応はできませんのでご了承くださいませ。
※プロフィール変更を目的とするシナリオのため、通常より描写量が少ないことがありますが、ご了承ください。
※参加キャラクター数によっては、マスターが追加されることもあります。
ゲームマスターより
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2014年09月28日
- 参加申し込みの期限
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- 2014年10月05日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2014年10月05日 11時00分
音海 なぎささん、シナリオガイドへのご登場ありがとうございます。
すでにお悩み解決済みでしたらすみません。
一応念の為に紙をもらったとか、やっぱり一応相談してみたとか、暑さのせいとか……そんな感じでお願いします。
さて、このシナリオは主に、寝子高生で、２学期から学科を変えたい、という方のためのシナリオです。
◆転科の手続き
教頭の黒崎俊介先生に転科申請書を提出してください。
申請書は事務室でもらえますが、既に持っていても構いません。
＜転科申請書に書くこと＞ ※内容はアクションに書いても書かなくてもいいです。
・学年、クラス、氏名
・現在の学科
・希望する学科（転科先）
・転科の理由（転科の理由はなんでも構いません）
（例）
*普通科 → 芸術科：雷に打たれてアートに目覚めた。
*芸術科 → 体育科：オリンピックを目指したいから。
◆アクションでできること
舞台は、夏休み終盤のとある１日、寝子島高校校内です。
下記のうち、１つか２つに絞ってアクションを書いてください。
１）教頭の黒崎俊介先生を探す。書類を渡す。お話する
２）保健の鷲尾礼美先生に相談する。お話する
３）ひとり静かに悩む。友人に相談する。お話する。そして、決意する（決意しない）
※教頭先生と鷲尾先生は学内をうろうろしています。
鷲尾先生はすぐ見つかりますが、教頭先生はなかなか見つかりません。
お好きな時間、校内のお好きな場所を探してみてください。
特にこだわりのない方は、場所や時間を省略してしまっても構いません。
※転科の必要のない方でも、悩んだけれど相談して今のままにすることにした、
友人の相談に乗ってあげる、など転科に関することであれば参加できます。
それでは、皆さまの素敵な学校生活のために、ご参加をお待ちしております。