心地良い風が、吹き抜けていく。
眼下に見えるは、寝子島高校第一グランド。
頭上には、大空が果てしなく広がる。
ここは、てっぺんに一番近い場所。
南校舎屋上である。
(ここは、団員のみが書き込み可能、となっています)
3人で持ち上げる大団旗って、どんだけでけえんだよ。
もう少し小さくてもいいんじゃね?
それに、色もわかんねえな。
団旗の色は、団の色とも言えるしな・・・・・・変な色は選べねえぞ。
となると、決めなきゃいけねえことは・・・・・・。
■寝子高応援団 団旗
●サイズ
●色
●団章
て、ところかあ?
ちなみに団章ってのは、応援団のマークのことらしいぜ。
こいつは、そのまま応援団バッチにも使われたりするんだと。
他校なんかだと、校章をそのまま使ったり、校章となんかのマークを組み合わせるのが一般的みてえだな。
とりあえず、応援団をガッコに認めてもらうには、応援団として機能することが重要だと思うんだわ。
だが、見ての通りなにもねえ。
あるのは屋上だけだ。
一つ一つ、取り戻していこうや。
そうしていく中で、団長にふさわしい男も見えてくると思うしな。
そうだな、最初は団旗から復活させようや。
デザインだけでも決めておけば、公認されたときに部費で作れんだろ?
で、問題の団旗だが・・・・・・。
この『とある応援団員の禁断目録』に記録がある。
団旗は3人がかりで持ち上げる大団旗。
『寝子島高校 応援団』の文字と『団章』が描かれている。
とあるんだわ。
つーか、それしか書いてねえ。
どうするよ?
押忍!
俺は不破灸。ママキューって、呼んでくれや。
やっぱ、男なら応援団だろ?
つーわけで、とりあえず屋上の使用許可はもらっておいたぜ。
しっかし、雨の日とかは、どうすんのかね?
とっとと公認もらって、部室棟に引っ越そうぜ。
おっと、大事なことを忘れてたぜ。
俺は団長の座に興味はねえ。団長って器でもねーしな。
つーことで、とりあえず団長とかは空席だ。
ある程度、応援団が形になったら、みんなで決めようや。