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こっそりお菓子食べちゃお
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初瀬川 理緒
は夜中、目を覚ました。
見慣れた天井。恋人の
佐和崎 紗月
と一緒に住むメゾネットタイプのアパートの一室だ。
ベッドの上、隣には紗月がすやすやと眠っていた。彼女を起こさないように、そっとベッドを抜け出す。
夜の空気。いつもの部屋なのに見知らぬ場所のようで、なんだか目が冴えてしまった。
(なーんか喉乾いたかも)
冷蔵庫を開けようとして、気づいた。「たしかまだ、残ってたよね。チョコチップアイスが」
そっと冷凍庫を開ける。そして、隅の方を手探りで調べると。
「あった〜」
小声で。
何か月か前に貰った高級店のアイスクリームだ。
理緒は辺りを見回す。とんでもない罪悪感だが。
「こんな小さいカップアイスだし……」
と、その時。寝室でガサガサっという音がした。
(お……起きた?)
眠い目を擦りながら、紗月がやってきたらどうしようかと。
(多分、トイレとか飲み物を飲みに行ってると思ってるよね)
探しに来られる前に、どうにかしなければと。
「で、でも! 真夜中に食べて、あとでしんどい思いをしなきゃいけないの、誰だと思う?」
グサッ。何か心に刺さったような。
どうしようか?
(うー悩む。悩む。悩む。)
そして、理緒の出した最終的な結論は?
理緒がベッドを抜け出してから数分後。
紗月も目を覚ました。隣で寝息が聞こえてないことに気づいて、見るとベッドに理緒の姿がない。
「理緒ちゃん、ずっと起きてたのかな」
眠れなくて、何か飲み物でも飲みに行ったのだろうか。前にも何度かそういうことがあった。
と、その時。お腹がくぅ〜となんとも言えない音を立てた。
(なんか、お腹すいちゃった)
冷蔵庫の中を思い浮かべ、何かあったたかと思い出してみるが……。
「あ」
ベッドの横に置いていたカバンの中を探る。
「あった」
昨日もらったクッキーの試供品だ。
包装を解き、箱を開くと、クッキーの入った小さな容器が二つがあった。そこにはいろんな種類のクッキーが入っていた。
小腹には丁度良いだろう。
(こんなに小さいし、1個、2個なら)
そのうちの一つを開く。
(いただきます)
一口、口の中へ。
「ん〜」
サクサク食感。甘い香り、甘い味。
(美味しい……)
夜中のつまみ食いがこんなに甘美だとは。
一つ摘まんで食べるとおいかったので、もう一個だけ……とかやってるうちに全部食べてしまった。
「はぁ、満足。……でも」
小さいクッキーなのでお腹いっぱいにはまだなっていない。目に入ったのは理緒と一緒に食べようと思っていたもう一つのクッキー缶だ。
「ダメ、これは理緒ちゃんに残すものだから!」
しかしながら、自分の好みもあり、非常に美味しかった。
どうする? そんなことを考えていると、キッチンのほうで、冷蔵庫のドアが閉まる音がした。
(も、戻ってくる?)
ササッとカバンに戻して寝てしまうのが一番だ。しかし……。
理緒がだした最終的な決断は?
(こんなもん、あとでダイエットすればいいに決まってる!)
心のなかでそう叫んで、カップの蓋を外し、スプーンでコチコチになったアイスを崩しながら食べる。
途中で溶けて、ちょうどいい硬さになったのでますますスプーンが進む。口の中で溶け出すアイスの感触がかなり美味しい。
(し、幸せ)
確実に幸せホルモンが出てるだろう。
(ごめん、紗月)
ちょっとだけ、最愛の恋人に罪悪感を覚え、謝っておいた。
結果的に、理緒用のクッキー缶は空になっていた。紗月はがっくりと肩を落としている。
(やっちゃった……ああ、でも凄く美味しかったな)
いい夢が見られそうではある。仕方なく、カバンに容器を戻し横になろうとしているところで、理緒が戻ってきた。
「あ、起きてた?」
「理緒ちゃんも……冷蔵庫?」
「んー、そうそう」
お互い笑い合いながら、ベッドへ入る。
「えっと、もう少し寝ようか」
「うん」
お腹いっぱい、心もいっぱい。甘い物は眠れない夜を救うのだ。
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あとがき
担当マスター:
高城ヒト
ファンレターはマスターページから!
こっそりお菓子……より美味しく感じますよね!さらに夜となれば尚更。
楽しんでもらえたでしょうか?
ご参加ありがとうございました!
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
高城ヒト
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
4人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2026年05月22日
参加申し込みの期限
2026年05月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2026年05月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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