【期末テスト】赤点？満点？？氷結、四日間の死線＜点数編＞｜リアクション

【期末テスト】赤点？満点？？氷結、四日間の死線＜点数編＞

〇テスト返却日の職員室

　黒崎俊介教頭は、期末テストの平均点を見て安堵していた。

「ほとんどの科目が８０点以上か、素晴らしいね」
　職員室の空気もいつもより浮き立っている。　
　だが彼には、まだ心配があった。

「雛鶴先生」
　黒崎に呼ばれ、雛鶴さゆりは教頭の机へと赴いた。
「はい、なんでしょう」　
　屈託のない笑顔で尋ねるさゆり。
「野々君のことなんだけど……成績どうだったかな？」
　声を潜める黒崎。
　さゆりは理事長の娘である野々ののこの担任なのだ。

「野々さんは……ええ、天真爛漫というか、成績もそんな感じですね」
　一瞬戸惑いの色を浮かべたさゆりだが、にっこりと返す。
　さすがお嬢様と言うべきか。
「……赤点はいくつあるかな？」
　胸の前で指を組み、黒崎は質問を続ける。
「えーと、確か……」
　結果を聞き、黒崎は頷く。
「そうか、ありがとう」
「落ち込むようだったら、フォローしておきますね」
　さゆりはそう言うが。
「……いや、その心配はないんじゃないかな」
　３年間ののこを見てきている黒崎の見解であった。

　ウォルター・Bは考えていた。
（３日目のポルターガイスト……誰かがカンニングをしている可能性も考えたけど、あからさまににおかしい成績の子はいなかったねぇ）
　桐島先生に頼んでクラスの子の数学の成績を、前回と今回分見せてもらった。
　強いて言えば一人、前回の成績がよくないのに難しい問題が解けていた女生徒がいたが。
（ティッシュを開いている様子もチラリと見かけた気がするけど……証拠はないし）

「疑わしきは罰せず、だねぇ」　
　ウォルターは肩をすくめる。
　不正でいい点数を取ったところで、結局は自分に返ってくる。
　追及する気はなかった。

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あとがき

担当マスター：天村花海
ファンレターはマスターページから！

☆寝子島高校　２学期期末テスト

【平均点】
国語：86.6点
数学：83.3点
英語：81.0点
理科：80.3点
社会：84.1点
家庭：78.5点
音楽：81.9点
美術：82.7点
体育：83.6点

合計：742点

☆参考：３年２組　野々ののこの得点

振れ幅：ギャンブル

教科		国	数	英	理	社	家	音	美	体

実力		50	50	50	50	50	50	50	50	50

振れ幅	-25	21	-48	-30	47	-25	38	26	47

結果		25	71	2	20	97	25	88	76	97

合計		501

【マスターより】
　ご参加ありがとうございました！

　寒かったり幽霊がいっぱいだったりの期末試験、お疲れ様でした。
　皆様の頑張りの成果が出て成績が上がっている方も多いと思います。
　残念だった方は……どうか補習や追試で頑張ってください。
　物語編も、参加された方はもちろん、不参加の方も目を通していただけると嬉しいです。

　またご縁がありましたらご参加お待ちしております♪

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