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サウナでととのう。ぽかぽか、ほっこり。
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◆寝子温泉『旅館・二九久
(にくきゅう)
』でほっこりととのう。
中へ一歩入った瞬間。
「うわあ、総檜のサウナだ!」
初瀬川 理緒
は歓声を上げた。
ぐるっと内装を見渡して、爽やかな樹木の香りを胸いっぱい吸い込んだ後、恋人の
佐和崎 紗月
を振り返る。
「紗月も。早くおいでよ」
「うん」
そう返事をしたものの、紗月は理緒のように飛び込んだりせず、中を覗き込んで誰もいないことを確認してから入った。
平日の早い時間で、先に入った大浴場のほうもおばあさんが1人2人しかいなかったし、そうじゃないかとは思っていたけれど、やっぱり自分たち以外の誰かがいるのではないかと思うと緊張してしまう。しかしそうではなく、中にいるのは理緒だけと知って、紗月はほっと息を吐いた。
理緒は紗月とは正反対に、壁に作り付けられた座席や、その下に重ねて置かれた追加用の薪などを興味津々に見て回っている。
「すごい。あたし、この2年でいろんなサウナ体験してきたけど、総檜は初めてかも。遠赤外線とかボナとかケロとかよく見かけるけど」
グラビアアイドルとして早くから活躍して、流行やファッションに敏感な理緒が普段から行く所は、洗練された高級な店が多いのだろう。華々しい容姿から人々が持つイメージにふさわしい行動を心掛けるように、事務所からも言われているはずだ。
そんなことを考えてここに誘った紗月だったが、理緒の反応を見て、思い切って誘ってよかったと思った。楽しそうな理緒が見られて、とてもうれしい。
「『温度と湿度を上げたいと思われたら、セルフロウリュしてください』だって。
へえ。ここ、自分たちでロウリュしていいんだ」
「ロウリュって何?」
「ラドル
(柄杓)
でサウナストーンに水をかけること。大抵の場所ってこういうのは雰囲気重視の見かけだけで、電気で温度を一定に保つように管理してるんだ。でもここは本物みたい。
紗月、あっち向いて」
「え?」
「髪を垂らしたままで入ると傷んじゃうから、タオルでくるまないと。体はグラドルの大事な資本だからね」
そう言う間にもささっと手早く紗月の洗いたての濡れた髪をまとめてタオルでくるんだ。その後、自分のもする。
「ありがと。私、実は……サウナって初めてだから」
「そうなの?」
とは口にしたが、考えてみれば内向的で人見知りの強い紗月からしたら、見知らぬ者たちが出入りする場に無防備な裸で飛び込むというのは、確かに敷居が高いのかもしれない、とすぐに思い直した。
「じゃあこれが紗月のサウナデビュー、ね。大丈夫、あたしに任せて」
「ん。お願い」
紗月に素直な目で見つめられ、頼られるのは、理緒の気を大きくさせる。理緒はサウナ室に入る前、横の棚から取ってきた敷き用タオルを上下2段ある座席の下段に敷いた。
「熱は上に上がるから、下段のほうが無理なく過ごしやすいの。同じように、もし座ってて足との温度差が気になるようだったら、座席に足を上げて、膝を抱えて座るか横座りしていいからね。それから、一番重要なのが水分補給。あたしが持ち込んだ水筒覚えてる?」
「あのチェック柄の?」
「そうそう。入り口の棚に置いてきたから、喉が渇いたと思ったら我慢せず出て、それを飲んで」
「わかった」
紗月は理緒の言うことに真剣にうなずき、そして理緒の見よう見まねでタオルを下の座席に広げてその上に横座りした。
その様子に、どこか所在なさげだったのが消えて、くつろぐ余裕が生まれてきたらしい、と理緒は判断する。
そして理緒はサウナ室の一番奥にある柵の向こうで山のように積まれたサウナストーンへと近づき、その横の蓋をされた大きな水桶から柄杓で汲んだ水をサウナストーンに少しずつ慎重に奥からかけた。乾いた表面にいきなり水をかけるのだから、それが蒸発する際飛び散った飛沫と蒸気でやけどをする危険があるからだ。また、急激な温度変化でサウナ室が高温になりすぎても困る。
水に溶け込ませてあったヨモギの香りが漂う中、
「ん。こんなもんかな」
納得して、紗月のとなりへ戻った。
そうして座っていると、たちこめる白湯気と熱気に、肌がじわり汗ばむ。
「これこれ。この感じ。こうやってじっと座ってると血の巡りが早くなって、体が内側から活性化してるっていうか、すごく良くなっていくのを感じるんだ。
紗月は? どう? 初めてのサウナ」
「すごく熱い……でも、とても心地いい暑さっていうか……全身に汗が浮かぶけど、決して不快じゃないの。
デトックスに効果あり、って表の看板に書かれたよね、確か」
思い出しながら言う。
「うん。実際、発汗で新陳代謝が上がって脂肪が燃焼されやすくなってダイエット効果もあるし、もちろんこの蒸気は美肌にも効果あり。
あたしのこの美貌とスタイルは、日々の努力とサウナによって保たれてるってわけ」
理緒は手でポーズを取り、笑い話のように軽く言ったが、紗月は本当にそのとおりだと思った。
(だって理緒は本当にきれいだもん)
その健康的な魅力に、今は上気して汗ばんだ肌の艶っぽい色気まで加わっていることに気付いた。すると、2人とも裸に近い状態で、二人きりでいることに気付いて……そのことを意識した途端、紗月は急に胸がどきどきしてきて、頬を赤らめて目を伏せる。サウナのせいと思ってくれたらいいけど……。
そんな紗月の微妙な変化には気付けていない様子で、理緒はさらにサウナの効果・効能について一通り話すと、うーんと伸びをし、後ろに手をついた。
「デビューといえば。紗月がグラドルデビューするなんて思わなかったなぁ」
「まだ言ってる」
「ごめん。でも、あたしにはほんとにそれだけ驚天動地の出来事だったんだよ」
理緒はあらためてこの4月からの4カ月間を振り返ってみた。大学受験に合格、大学生になったことももちろんすばらしい出来事として記憶に新しいが、やはりそれが筆頭にくる。
「だって紗月、目立ったりひとの注目を浴びたりするのって苦手でしょ?」
「……理緒ちゃんと一緒にいたいから。そうでなかったら、きっとしなかったよ」
理緒はいつも忙しくて、グラビアアイドルの仕事であちこち飛び回って、デートの時間もなかなか作れないでいた。
理緒が悪いわけじゃない。だけど会えないのは寂しい。もっと会いたい、二人の時間がほしいと口にしても、理緒を困らせるだけだ。だから……必死に考えたのだ。理緒が無理をすることなく、理緒と会える方法を。
理緒のことをもっと理解し、理緒とともにもっといられる方法。それは自分もグラビアアイドルになることだった。
その願いが叶い、だんだんと2人セットで呼ばれる仕事も増えてきていた。そのせいで紗月も多忙になってしまったが、前よりずっと一緒にいられる時間が増えたので、紗月は満足だ。
「理緒ちゃんごめん。私、そろそろ限界かも」
「あ。じゃあ一緒に出よう」
サウナ室のドアを開けた理緒が、紗月を水風呂へ先導した。掛け湯で汗をしっかり流して、水風呂へ入る。15度ぐらいのぬるま水だが、あたたまった2人の体には十分冷たい。そうして水風呂から上がると、冷えているはずの体が不思議とほてった。
(あ……これがととのうって感じなんだ……気持ちいい……)
「気持ちいいでしょ?」
表情から考えを読んだ理緒が、笑って自分が飲んでいた水筒を差し出した。
「んー。ストレス吹っ飛んだ。これでまた心身ともに一段と美しくなったぞー」
と伸びをする理緒の姿を見ながら、
(私もサウナにハマりそう。また来たいな……理緒ちゃんと2人で)
紗月は冷水の入った水筒のストローに口をつけた。
『サウナでととのう。ぽかぽか、ほっこり。 了』
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あとがき
担当マスター:
寺岡志乃
ファンレターはマスターページから!
こんにちは。寺岡です。
当シナリオにご参加いただきましてありがとうございました。
わたしもよくサウナに入ります。というか、よく行くスポーツジムにあるんですね。そこへ行くと、必ず入ります。
週に3~4日くらいです。多いのかな? わかりませんが。
ドライサウナはちょっと苦手。なのでミストサウナがメインです。
今回、初めてテントサウナというものを知りました。いろいろ調べていくうち、試してみたくてうずうずしてきました。
どこか近くにないかな。探して、あったら行ってみたいなと思います。
何が言いたいかというとですね。
サウナのシナリオが書けて楽しかったということです。
初めて書いたのですが、楽しく書けました。情報を調べている間も、いろいろ知らなかったことがわかって楽しくて。また書く機会があれば書きたいなと思います。
そのときはまたよろしくお願いいたします。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
寺岡志乃
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年03月19日
参加申し込みの期限
2022年03月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年03月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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