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寝子島高校
とある季節の未来に於いて
【とある季節の未来に於いて】
「んー、一体なんの用事なんだろうな?」
桜の花びらが舞い落ちる校舎裏への道を歩きながら、
酒浸 朱蘭
は不思議そうに自分の携帯に目を向けた。
そこにあったのはSNSによる、友達『滝川怜』からのメッセージ。
『日帰りの温泉旅行が当たったから一緒に行こうぜ!』――そのような、予測外の出来事に胸を昂ぶらせて送った連絡に対し、さしたる間も置かれずに怜から返ってきたその内容が、校舎裏への呼び出しだった。
……何か、大きく繋がっていない気もしなくもないが、温泉の誘いに問題があれば、その返事は断りの内容でも良かったはずだ。ならば向こうも、きっと温泉に行く打ち合わせをしたいのかも知れないと思った。
怜は恥ずかしがり屋なところがあるから、二人で温泉とでもなれば、このような校舎裏という場所での相談も、何ら不思議ではないのかも――
そんなことを思いながら、辿り着いた校舎裏。用が無ければ来る人などいないこの桜はとても綺麗で、ふと見上げた朱蘭は思わず目を奪われた。
とてもはっきりと覚えている――怜と意気投合したのも、こうして花びらが吹き乱れる満開の桜の下での出来事だった。二人は、朱蘭のろっこん【似非バッカスの鬼毒酒】による、未成年の合法な酩酊によってグダグダではあったが、それでも今なお続いている友人としての親しい関係。昨年の夏には海にも行ったし、次は温泉。これは、きっとまた楽しい思い出が作れるに違いない――そう、思っていた。
「ぁ……」
――遠くに朱蘭の姿が見えた。こちらの様子には気付いていない。彼女を呼び出した女友達、滝川怜――
滝原 レオン
は、朱蘭と同じく放課後に『そのままの姿で』この場所を訪れた。
長髪のウィッグはしていない。スカートも穿いていない。胸にパッドも入れていない――女性の気配は微塵もしない、制服を着崩したままの、いつもの『男』としての姿で。
そう、この学校に。滝川怜という女の子は、存在しない。
いるのは、滝原レオンという男子生徒ひとりのみ。
(……ここまで、来た。やって、来てしまった)
緊張と、沸き立つ恐れで足が震え始めた。朱蘭の元まで、進まなくてはならないのに。その為にはレオンは止まり掛ける己の足を、同じく、これからを思えば慄き続けるしかない心と共に、何度も奮い立たせる必要があった。
そうして、何とか朱蘭の背後に立つ。少なくとも、声ははっきり届く距離だと僅かに気を緩めたら、レオンは、それ以上進むことが一切出来なくなっていた。
「……よ、よぉ」
朱蘭に掛けた声が自分の予想以上に上擦って響く。これでは、日常から気持ち高めを意識していた怜の声とあまり変わらない。
案の定、朱蘭は怜が来たと疑わない様子だった。そして、名残残す桜に目を向けたまま、背後のレオンに声を掛けてきた。
「よぉ怜? 何の用だぜ?
もしかして温泉の打ち合わせついでに、飲み会でもしたいのか~?
いいぜいいぜ、そういえば初めて会った時花見したなぁ~」
朱蘭は、うきうきしながら過去を振り返っていた……そうそう、本当にこんな桜の下だったのだ。あの時は、本当に愉快で、そして楽しくて。
思わず、朱蘭の唇が明るく灯るように持ち上がる。
そして、そんな心を。相手と沸き立つ楽しみを共有したくて。その桜を振り切るように朱蘭が背後を振り返った瞬間。そこに立っていたのは――知ってはいるが。知ってこそいるが、ここにはいないはずの人物だった。
「あ、れ?」
驚きが隠せない。朱蘭の瞳の中には、まるで地獄の淵に立っているかのように、深刻そうな顔をしたレオンが、ひとり。
「あれ、怜――? 男の姿なんて、珍しいカッコしてんな? 珍し……ん?」
これは流石に、素であろうが酔っていようが朱蘭にも尋常ではない程におかしいと理解したようだ。
朱蘭の瞳が、その不思議を浮き立たせるようにレオンを映す。
「ぁ……そ、の……」
レオンの、自分の発した声が。このままでは、まともな言葉を紡げるかも分からない程に揺れ震えているのが分かった。
「あ……あの、さ……
怜のこと、なんだけど……、そ、そう――あ、あの時も桜、綺麗で……」
レオンが口に出そうとした言葉は、ついに混乱し始めて、自分でも何を口にしているのか分からなければ、そもそもが本当にあまりにもか弱くて。
その動揺を、他人が耳にして聞いたかのように、レオンの心に悪魔が囁いた。
よせ、今ならまだ間に合う――と。
心の中で、薄黒い何かが告げた。
『今ならば、気付かれたとしても、伝言を頼まれたことにして、適当に嘘の一つでもついておけば良い。温泉には怜は事情で行けないのだと、断るならばそれだけ告げておけば良い。
その言葉ひとつで――これからも。自分たちは、同じ関係を続けていけるのだ』と。
「――ッ!!」
浮かび上がる甘い言葉の数々。しかしレオンは、脳裏に響いた言葉の全てを撥ね除けるかのように、俯いていた頭を振った。
(それじゃあ、今ここに、何のために来たのか分からないだろ!!)
――それは、今ここにある、確かなレオンの声だった。
「………ごめん!」
心にある、手元にある、頭の中全てにある、朱蘭へのありたっけの想いを勇気にして。一声、レオンははっきりとした言葉を叫ぶ。
俯いていた頭を、更にこれでもかと言うほどに下げる。本当は、これだけでは今までの謝罪としては、あまりにも足りないもののだろうけれども。
それでも、心の中ではきっと土下座をしても足りない事実を、レオンは叫んだ。
「あの、さ――俺なんだ……怜は俺なんだよ……!」
瞬間――送りゆく大体の日常を、酔いと共に楽観と共に捉えていた朱蘭も、この時ばかりは、呑んで口に含んでいたろっこん懸かりのミネラルウォーターの全てを正面にいたレオンに思いきり噴き出した。
「うわっ!? だ、大丈夫!?」
この際、それがレオンに掛かってしまったのは事故であろう。だがそれも、正直なところ、今ここで明かされた問題に比べれば『極めて些事』としか言いようがない。
「いや! 流石に怜が男はナイぜ、それは流石にな――」
思わず否定する、言葉半ば――しかし朱蘭は、目の前のレオンを、この上ない程に瞳を見開き凝視した。
そもそも、ここにいるのは怜のはずだ。自分を呼び出したのは怜なのだからそれは間違いない。
それなのに、怜は特に酔っている様子もないのに『俺』だと言った。
男の声で、否定しようのない男口調でそう言った――流石に、今回は人生かつて無い程に酔いすぎたのではないだろうか、と朱蘭は錯乱に頭を抱えたが。
「ン……? ちょっと待てよ……? 千歩――いや、万歩譲って、怜が男だとするだろ……!?
で、それで今、ここにいるの……は」
改めて、俺と名乗った怜を見る――無意識に、脳内の記憶がとある人物との一致を訴える。
朱蘭はその顔を、正確には『その存在』を知っていた。
滝原レオン――その人物と、その成りその姿を。
「げぇー!? レオン!!???」
思わず朱蘭は、口許を自分の腕で押さえながら全力で大きく後ずさった。
どうして今まで気付かなかったのか。否、レオンの女装が完璧過ぎたのだ。
――レオンとは、男女間としては事故とはいえキスをしてしまった事案などの、少々気軽に口には言い出しづらい事情があり、朱蘭はその事実に余計に動揺を隠せなかった。
「ちょっと待て、ちょっと待つんだぜ」
……ひとまずは深呼吸をする。落ち着くためにと、詰まる息を必死に吐き出し、吸うことを拒否する肺を必死に動かして。この状態を一体どうしたものか、と朱蘭は前向きに考えようとしてみたのだが。
思えば、朱蘭は怜を……実質的には、レオンを同性だと思っていた事になり。
自分はその状態で、一緒に海水浴に行き、容赦なくレオンの身体に触ってしまったり。転んだ拍子とはいえ、トップがずれてレオンを相手に『胸が思いきり見えている』という大変な事態を笑って流した上。
さらには日帰りながらも、男のレオンを呼吸するように二人きりの温泉旅行に誘うという――
「うわぁああああ!!!!」
朱蘭の困惑が叫びとなって木霊する。
確かに、これはもう、男女間の高校生の道徳として考えれば、かなり際どいラインであろう。いくら寝子高が校則フリーダムとはいえ、もしかしたらアウトかも知れない――そんな有り様に、朱蘭は魂から叫びつつ真っ赤になった顔面を押さえて悶絶した。これはもう、せざるを得なかった。
同時に――突然にも近い、朱蘭のその挙動不審さにも近しい状況を目の当たりにしながら。しかし、レオンの心はその理解をせざるを得なかった。
(いやうん、これはもう心当たりがないでもないんだけどな!)
――それだけのことを、してきた。男としては、事故として朱蘭とキスをしてしまった上に、その上で『女性同士の友人関係』という目も当てられない経歴を積んで来てしまっていたのだから、これはもはやどうしようもない。
「……実は、さ……」
レオンは、辛うじて立ったままもんどり打っていた朱蘭に、重く口を開いた。朱蘭が錯乱してくれていた事が、かえってレオンの心をほんの少しだけ軽くした。もしこれが、朱蘭が状況を即座に理解した上で、正面からの非難の眼差しを向けて来ようものならば、レオンは完全に言葉を発せられた自信がない。
レオンは一つ息を置くと、朱蘭にここまでの状況について少しずつ事情を説明し始めた。
「俺は――」
……自分は、滝原レオンは女装が趣味であること。そして、名を『滝原レオン』から『滝川怜』と名乗り、街に出ることを趣向としていたこと。
そして、一年前――今日と同じく美しい桜が咲いていたある日の春。桜を見に行って朱蘭と出会い、女性の姿のままに意気投合してしまったこと。
しかし、その問題は――レオンにとって、女性の姿で朱蘭と会うことは、とても楽しかったということだった。
怜として朱蘭と遊ぶ都度に、いつも心に楽しみは募っていった――
しかし、そこには同時に。傍らでは本当に申し訳なく、どうしようもない罪悪感が、確かに影として存在し続けていたこと。
「何度も……なんども、打ち明けようと思ったんだ。でも、そんな勇気なんかなくて……!」
怜として朱蘭と遊ぶ日々は、輝いていた。そこにレオンは、確かに自分の居場所を見つけていた。それ故に、自らそれを壊すような勇気など湧くはずもなかった。罪悪感はつのり溢れていくのに、今の今まで真実を、一切伝える事が出来なかったのだと――
「騙すつもりはなかったんだ……。
ごめん、信じてもらえないかもしれないけど……でも……!」
何とか言葉を紡ぐレオンは、いつしか朱蘭を正面から見つめる事が出来なくなっていた。己の声は震えて、目に見える視野が涙で大きく揺れ始める。事情を、朱蘭にきちんと伝えなくてはと思っているのに、今までの全部を否定しなければならない心が、涙と声を巻き込んで、その思いまで掻き消そうとしてくるようで。
「ホントに、楽しかった……。仲良くなれて嬉しかったの……だから余計、言うの怖くて……。
ごめんね、ホントにごめん……!」
止まらない。
怜としての言葉が溢れてくる。レオンとしての後悔が涙として溢れてくる。
落ちた涙が、地面を濡らした。
――違うだろ。本当に泣きたいのは俺じゃないだろ――いくら己にそう言い聞かせても、零れ始めた涙は止まらなくて。レオンの涙は、頬を伝って何滴も落ちては地面を別の色に染めていく。
ふと――殆ど見えなくなった視界の先で、朱蘭が自分のろっこんで満たした水を一気に煽るのが目に入った。
……怒っているのかも知れない、もう目も当てられないと思っているのかも知れない。
しかし――もう、全てを伝える以外に、自分に出来る事などあるはずもないのだ。レオンが己の思い詰めた心を代弁するかのように、そこにボロボロと涙だけを落としていく。
不意に――その背中が、弾けるくらいに大きな音を立てて、不意に何度も叩かれた。
「わあ――っ!?」
レオンが何事かと、完全に落ち込み俯いていた顔を上げる――正面には、朱蘭がいつもの笑顔で笑っていた。
「よっしゃ! 良く分かったような、分かんなかったような気もするけど、完全に分かったぜ!
じゃあ改めてこれから『飲み仲間』になろうぜ、怜! ――いやレオンって呼んだほうがいいかぜ?」
朱蘭は、泣きじゃくるレオンの背中を力いっぱい叩いて笑った。
最初こそ正気ではない程に、驚きはした。……だが、話を聞けば、何もかも。何処も彼処も偶然から始まって、そこに下心、ましてや悪意の一欠片もありはしなかったではないか。
(それだけ分かれば、十分だぜ。……いや、まぁ気恥ずかしさはまだあるけど……)
その分、つい余計な数だけ恥ずかしさから、レオンの背中を叩く数は増えるけれども。
「飲み友だったら、悪い奴はいないぜ!」
レオンが改めて、こちらの顔を見るまで背中を叩く。
(――って事で、気にしない事にするぜ!)
そう思う。その朱蘭の心と笑顔に偽りはなく、それを見た様子のレオンが涙に濡れた顔のまま、少し呆然とした様子で聞いてきた。
「え、あ……い、いい、の?」
「もちろんだぜ! いいから、顔拭くんだぜ!」
朱蘭は、思うまま力いっぱい頷いた。
さっき煽ったろっこん水の効果はあるだろうが。実際、こうして酔っ払っていれば恥ずかしさなんて大した事はない上に、レオンから怜を思えば女装も完璧に似合っているので、別に友達としては『今まで通り、何ら変わることはないだろう』と思えたのだから。
「……朱蘭ちゃん……ありがとう……。ホントにごめん……!」
「あっ、ただせっかくだし。今回のは、今度着せ替え人形な感じで色々着てもらうって事で、チャラで頼むぜ?」
そうだ、目の前に男女の服がパーフェクトに着こなせる存在が居るのだから。朱蘭にとって、これは着てもらわないという選択肢はないだろう。
「――う、うん、それくらいならいくらでも!」
泣きはらしていたレオンの瞳がようやく輝く。
飲み友達が泣いているのを、ずっと見ているような趣味は朱蘭にはない。それに、
「あと、やっぱり温泉もいこうな!」
こうなれば、性別など些細な問題だ。せっかく当たった温泉日帰り旅行をこの程度の事でふいにするなんて勿体ないことこの上ない。
「朱蘭ちゃ……朱蘭、それはさすがに!?」
男女の温泉旅行は、周囲が気になる事もあるだろうが。怜はレオンであるけれども、レオンは怜でもあるのだ。――どっちでもよくね? 飲み友だし――そのような、彼女らしく楽しい酔い全開の朱蘭を、慌ててレオンが止める。
それでも。そんな二人の間には、いつしか隠し事など関係無い笑みが浮かんでいた。
お互いの、いつもの怜と朱蘭が遊んで帰る時のように。
レオンと朱蘭は、同じように互いの家の近くまで一緒に帰って、笑顔で別れた。
……校舎裏で話しても、その場で別れてしまえば、日常どころか、告白も約束も消えてしまいそうだった。そんな不安が心のどこかで残り続けていたレオンにとって、それはとても安堵するものだった。
「……良かった。ホントに……良かった」
独りごちて呟きながら、レオンはまた泣きそうになるのを一人抑える。ただ、今においては。
輝くような夕日の中で零れ落ちそうになる涙は、不安から解放された、純粋な安堵と共にある嬉し涙であったけれども。
「まずは着せ替えだろー、温泉だろー?
あ、あたしの見たこと無い服もきっと沢山持ってんだろうな、見せてもらおうぜ!」
一方では、朱蘭が夕焼けの中をほろ酔い気分で帰路につく。既に思うことは、レオンと違って完全なる未来のこと。過去なんて、理解してしまえばその先には未来の楽しみしかない。
あれだけ長髪のウィッグが似合うのだ。そして、女性モノの服に水着だって完璧に着こなせるなら、過去に朱蘭が一目惚れで買っては似合わなかった服の数々も似合うに違いない。
怜の女の子としての方向性も、朱蘭の個性とは異なっているものだから、自分に合わなかった服でも、レオンには似合うであろうと思えば、そのまま押し付けてしまうのも悪くない。
温泉は――性別上、どうしても一緒というわけにはいかないが、それはそれ。せっかく当たったのだから行かないのは損だろう。
「ヤバいぜ、楽しみしかないんだぜ!」
朱蘭は、にっこにことした笑顔を隠さず、ろっこん水醒めやらぬまま、無事歩いて自宅まで到着した。
「着いたぜー! ふー……。
………………」
そして、自室に着いて、一息。さっそくレオンに似合いそうな服を――そう思っていた先、ふと。
朱蘭の酔いが醒めた。
「――!!」
酔っていない素面の脳裏に駆け上がる、今日の出来事。
レオンのことは良い。これは酔っていなくても、あの切な言葉に涙を見てしまえば、全く問題なく受け入れられる。問題は、
――自分、ちょっと『飲み友』で、色々片付け過ぎてはいないだろうか……?
確かに温泉に一緒に行こうと言ったが、止めたレオンはやはり男であったりするし。日帰りだろうが休憩の部屋は和風の一室の同じ部屋であり。
思わずカレンダーを目に留めた。
酔いの要素が全くない今の素面の朱蘭にとって、それに対する心の準備をするには、実際の旅行日までも、あまりにも日数的に猶予がなく――
(――う、ああああああ!!!)
やらかした――朱蘭の脳裏が全力で叫ぶ。自分は、なんて大変なことを言ってしまったのだろう。
朱蘭は日常から酔っていることが多い以上、己の言葉に二言はないものとしている。これから先も酒を嗜み続ける以上、己に酔った勢いなどという言葉は許されないのだから。
しかし、まず素面では、この一大事に於いて――そもそもの『心の準備』が圧倒的に出来ていなかったのである。
「ど、どど、どうし――! ああああああ……!!」
朱蘭の心の声が、だだ漏れの声となって外まで溢れ、自室に容赦なく反響する。
しかし、きっと。
そのような波乱の気配しかない未来を抱いても――二人で向かう温泉旅行は楽しいものになるに違いない――
このページにイラストを設定する
あとがき
担当マスター:
冬眠
ファンレターはマスターページから!
こんにちは、この度MSをとめさせていただきました冬眠と申します。
今回は、プライベートシナリオとのことで、酒浸 朱蘭様と滝原 レオン様におかれましての、お二人様にとって非常に大切なシーンをお預かりすることがかないまして、本当に嬉しく思われます。
この度は、少しでもお二人におかれましての大切な出来事と、思い出としてお心に残ることが叶いましたら、この上ない幸せでございます。
こちらの仔細におきましては、せっかくのプライベートシナリオでございますことから、個別あとがきにてお届けをさせていただければと思われます。
それでは、この度はプライベートシナリオのご依頼、誠に有難うございました。
またのご縁ご機会がございましたら、この上ない幸いでございます。重ねまして、素敵なご機会を本当に有難うございました。
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グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
2人
参加キャラクター数
2人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年04月26日
参加申し込みの期限
2021年05月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年05月03日 11時00分
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