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寝子島高校
教えて、白沢先生! 手作り料理を堪能しよう♪
寝子島高校の家庭科室にて。
「はじめまして。白石と申します。よろしくお願いします」
白石 妙子
は丁寧に挨拶をしながら、内心でほっとしていた。
(白沢先生は優しそうで、緊張しなくてすみそうだわ)
学生時代の家庭科の先生は怖くて、怒られないようにと緊張して余計に失敗したりしていた。
妙子に続き、
シオ・レイゼルオーク
も明るい笑顔を浮かべて初めまして、と言った。
「本日はよろしくお願いします。この日をすっごく楽しみにしてました!」
「まあ、ありがとう。そんなに期待してくれていたなんて嬉しいわ」
白沢 絢子
先生は軽く両手を合わせる仕草をして、にこにこと柔らかく笑った。
「シオと気軽に呼んじゃって下さい」
「そうね。じゃあ、シオさん、妙子さん。今日は楽しみましょうね。何か作りたいメニューなんてあるかしら?」
「はい。私、この雑誌のカップケーキ風ちらし寿司を作ってみたいです」
シオが持参した雑誌を開くと、そこには可愛らしいちらし寿司の写真が載っていた。透明なカップに入っていて、色鮮やかで華やかだ。白やピンク、黄色や緑で綺麗な層が作られている。妙子も写真を見て、弾んだ声を上げた。
「ちらし寿司、いいですね! 私、今度ホームパーティーをすることになって……メニューが決まらなくて困ってたんです」
「私は、不器用で大雑把だからこういうおしゃれで細かいのって難しそうで。皆さんと一緒に作れたらなって」
はにかみつつシオも言うと、白沢先生は微笑んだ。
「決まったようね。それじゃ、早速準備しましょう」
「白石さんと一緒で心強いよー。がんばるね」
「私も、シオさんが一緒だと心強いわ」
お互いを心の支えにして、少しドキドキしながら野菜や調味料の準備をする。台の上に材料を揃え終え、妙子は白米を炊くことになった。分量を計って研ぎながら、家でちらし寿司を作る時のことを思い出す。
「いつもレトルトのちらし寿司の素を使うんですけど、なんだかベシャベシャになっちゃう感じで……」
さすがに、ベシャベシャのちらし寿司はお客様に出せない。
(私は不器用だから……)
毎日の家族の食事は作っているが、人前に出す料理となると話は別になってくる。
「レトルトのちらし寿司ね。あれは確かにベシャベシャになりやすいわねえ。パッケージの裏に書かれている通りにすると、どうしてもね」
「パッケージ通りに作ると、失敗するんですか?」
シオが不思議そうにする。レトルトの素というのは、素人が簡単に作れるところに価値があるのではないだろうか。
「ご飯が足りないんでしょうか?」
同意してくれた白沢先生に、妙子は自分の推測を話してみる。足りないなら、今のうちに増やして炊いた方がいいだろう。
「いえ、ご飯の量は規定通りでいいのよ。ただ、水の量は少な目にして、硬めに炊くの」
「硬め……ですね。分かりました」
「そういうことなら、今日はちらし寿司の素を使いましょうか。ちょうど一袋残っていたわ」
白沢先生は、調味料を入れた棚から、平べったい紙のパッケージを取り出した。
「はい!」
「はい!」
「ご飯が炊けるまでに具材と、汁物や副菜……そうね、パーティー料理ならポテトサラダがいいかしら。これらを作りましょう。シオさんは錦糸玉子を、妙子さんはにんじんの下処理をお願いします」
にんじんは、ちらし寿司の飾りに使うだけではなく汁物にも使う。
「シオさん、卵はどうかしら?」
「あ、それがその……」
フライパンの上で蛇腹状になっている卵を前に、シオは慌てていた。フライ返しでひっくり返そうとしたが、失敗してしまったのだ。
「あら。くっついちゃったのね」
「す、すみません……」
白沢先生は全く動じずに変わらぬ笑顔を浮かべながら、さいばしで卵を混ぜてしまった。
「そぼろにアレンジしましょう」
「そぼろでもいいんですか?」
「ええ。大丈夫よ。今日はたまたま錦糸卵にしようと思っただけで、そぼろも普通に使われるもの」
「私もそぼろの乗ったちらし寿司を見たことあります」
妙子も一言添えてくれる。更に、白沢先生はそれに……と温かい眼差しを向けてきた。
「料理に正解はないの。美味しければ、レシピと違っていてもいいのよ」
「レシピと違っていても……」
考えてもいなかった言葉に、シオは感動した。
「それもそうですね。ちょっと安心しました」
「良かったわ。じゃあ次は、にんじんの飾り切りをしてみましょう」
白沢先生が目を落とした雑誌の写真には、花の形になったにんじんが彩りよくトッピングされている。
「こういうの、可愛くて憧れるんですけど私不器用だから……」
不安そうに、妙子が顔を曇らせる。大雑把なシオも得意ではなかったが、先程の会話で前向きな気持ちになれていた為、妙子に明るく声を掛けられた。
「とりあえず、やってみない? 失敗しても何とかなる気がするの」
「うん、そうですよね……」
二人は輪切りにしたにんじんと包丁を持って飾り切りを始めた。だが、どれもいびつな形になってしまって上手くいかない。
「何か良い方法はないでしょうか……あ! そうだ、型抜きを使ってみたらどうでしょう?」
「型抜き……! いいアイディアですね! それなら上手にできそうです」
シオの思いつきに妙子が感心しているのを見て、白沢先生が口を開く。
「型なら、授業でクッキーを作る時のがあるわよ」
引き出しを開けてビニール袋を取り出すと、その中にある型を調理台に出す。花は勿論、ハートや星などの型もある。
「これでやってみたらどうかしら」
「ありがとうございます! 妙子さん、どの型がいいですか?」
「ええと……、私は花型にしてみますね。これをこうして、押す……」
力を入れると、型が人参に押し込まれた。
「あ! 綺麗にできました。シオさんはどうですか?」
「私も成功しました。これなら簡単にできますね。にんじんは固いから割れてしまうかもと思ったけど、良かったです」
シオは星型の人参を持って嬉しそうに笑った。そこで、白沢先生がアドバイスをしてくれる。
「確かに、割れてしまうこともあるかもしれないわね。じゃあ、電子レンジを使って熱を通したらどうかしら?」
「あ、なるほど、それなら柔らかくなりますね」
電子レンジに残りのにんじんを入れて温める。すると、とても型が取りやすくなった。残りも型取りし、他の具の準備をしている間にご飯が炊けた。
「ご飯をボウルに移して、ちらし寿司の素を入れましょう。木べらで混ぜて……」
妙子は、白沢先生の言葉通りにご飯を混ぜていく。
「……? やっぱり水分が多いような……」
もっと水を減らして炊くべきだったかもと考えていると、シオがぽん、と手を打った。
「あ、うちわかも。前に料理番組で調味料混ぜ込む時、風送ってた。せ、センセー、うちわ、あります?」
「うちわはないわねえ……」
白沢先生は頬に手を当てて考え込む。そこで、シオの目に入ったのは開きっぱなしの料理雑誌だった。
「そうだ、これで扇ぐ?」
「あ、いいですね!」
妙子が賛成し、シオは雑誌で扇ぎ始めた。頑張っているうちに、徐々にお米が立ってくる。
「冷えてきたみたいね。後は少し置いておいて、その間にお吸い物を作りましょうか。鰹節で出汁を取るのよ」
「鰹節ですか? 私、ちゃんと出汁を取ったことがなくて、いつも粉末市販タイプなんです」
シオが告白すると、妙子も少し肩をすぼめた。
「私も粉末です……朝は子供を学校に送りだすのに忙しいし、一度楽なのに慣れると手間をかけるのが面倒になってしまって」
「朝にきちんとご飯を作っているだけでも立派なことよ。私も使うし、気にすることはないわ」
たまたま今日は時間があったから、と白沢先生は出汁の取り方を教えてくれた。
「うう、盛り付け、苦手……」
最後に、シオはにんじんやブロッコリー、錦糸卵や桜でんぶ等を載せて、カップケーキ型ちらし寿司を完成させた。
「少しは慣れたかな。最初よりは綺麗にできた気がします」
幾つかあるちらし寿司を前に、シオは満足の笑顔を浮かべた。妙子も、試食しながら感動して目を輝かせる。
「素敵……それに、とても美味しいです! 白沢先生、シオさん、今日はありがとうございました」
心からの感謝を伝えると、シオも妙子と白沢先生に丁寧に言った。
「私も。先生、白石さん、今日はとても楽しかったです」
「こちらこそ。今回は私のお料理教室を希望してくれてありがとう。今日のレシピをお渡しするわね」
白沢先生はちらし寿司と出汁から取ったお吸い物のレシピを二人に差し出した。今日の調理をなぞれるように書かれていて、いつ作ったのだろうと感心する。
「ありがとうございます。何か簡単にできて華やかなお勧め料理とかありますか? 虫のいい話ですけど……」
妙子が聞いてみると、白沢先生はあまり考える素振りもなくメニューを提案してくれた。
「パーティー料理よね。それなら、サンドイッチとかポテトサラダが見た目も良くておすすめだけれど、唐揚げとか揚げ物系も喜ばれるわ。レタスやトマトを多めに使えば見栄えもよくなるわよ」
特に、ミニトマトは赤や黄色、オレンジなど色鮮やかだ。
「なるほど、そんな風にすればいいんですね」
シオが頷く、そんなに凝らなくても、ちょっとした工夫でパーティー料理は作れるものなのかもしれない。
「残ったちらし寿司は持って帰って、ご家族でどうぞ。今回は使わなかったけれど、サーモン等のお刺身を使っても美味しいし綺麗だから、ぜひ試してみてね」
「はい! やってみますね」
そして、試食や後片付けを終えた二人は寝子島高校を後にした。
「不器用でも、なんとかなるんだなって気がしました。まだ下手だけど……」
「シオさんは下手じゃありませんよ! 私なんて……」
帰路での会話は自信に満ちたものではなかったが、それでも、そこには前向きな明るさが含まれていた。
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あとがき
担当マスター:
沢樹一海
ファンレターはマスターページから!
ハンマーオークション白沢先生編の担当をさせていただきました、沢樹です。
実は(?)お料理はあまりしないので、
自分も一緒にお料理を勉強しながら楽しく執筆させていただきました。
今回登場した裏技(?)が、机上の空論ではないことを祈るばかりです。
い、いちおうちゃんと調べたよ!
ぜひリアルでも実践してみていただけたらと思います。
レッツお料理!
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日常
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2人
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シナリオガイド公開日
2020年02月24日
参加申し込みの期限
2020年03月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年03月02日 11時00分
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