仲良くなりたい、その７｜リアクション

仲良くなりたい、その７

☆相原まゆ

　夏休みのある日、水上桜は、水泳部の練習で寝子高のプールで泳いでいました。
　顧問の相原まゆ先生も来ています。
　桜は今日も一通り練習メニューをこなしています。
　練習の甲斐あって平泳ぎ、クロール、バタフライはタイムを短縮できるようになりましたが、背泳ぎでちょっと手こずっていました。
　それでその日は背泳ぎ中心に練習をこなしていました。
　
　桜も一生懸命練習を続けていると。　
「桜ちゃーん、もう終わりだよー」
　まゆ先生から声をかけられました。
　明るくて気づきませんでしたが、いつのまにかもうすっかり夕方でした。
「先生、どうしたら背泳ぎって上達するんですか？」
　プールでの後片付けをしながら、桜はまゆ先生に尋ねました。
「そうね、まず足の力を抜くといいわ。足首や膝に力が入っていると足が沈んじゃうから」
「なるほど……」
「がむしゃらにやればいいってものじゃないけど、やってみないとやっぱりコツってつかめないのよね」
　桜とまゆ先生は、それから雑談で盛り上ったのでした。　

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