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- 種族
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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
ルミナスハーバリウム
花屋「フィオーレ」の店先で
とある張り紙を見て水上 桜は足を止めた。
「ハーバリウム、製作体験……」
張り紙には製作体験者の募集文と共に、
ハーバリウムの写真も掲載されている。
透明な硝子の瓶に満ちた、これまた透明な液体。
液体の中には、カラフルなドライフラワーが
彩りよく沈められていた。
その姿は花たちが涼しげに泳いでいるようにも見えて、
日に日に気温が上がり、夏の足音が聞こえつつある今の時期には
ぴったりのインテリアだ。
ハーバリウム作りに興味を持った桜は、
ゆっくりと店内に足を踏み入れた。
いらっしゃいませ、と声をかけてくれたのは
この店のフローリストのようだ。
ハーバリウムを作りたいんですけど、と申し出た桜を
にこやかに奥の作業台まで案内してくれた。
作業台には、あらかじめハーバリウムの材料が用意してあった。
硝子の角瓶、ハーバリウムオイルと、
用意できるドライフラワーのリストが置いてある。
フローリストの説明を聞きながら、リストをぱらぱらと捲れば
かなりの種類のドライフラワーが準備されていることが分かった。
元々アクセサリーを作る趣味のある桜にとって、
ハーバリウムは興味のあるアイテムだった。
作り方を調べよう調べようと思いつつ、
ついつい先延ばしになってしまっていたので
絶好の機会ではある。
しかも、花を扱うプロ直々に、相談をしながら学べるのだ、
こんなチャンスはめったにない。
さっそくフローリストと相談の元、ハーバリウム製作に取り掛かった。
まずは、手渡されたガラスの角瓶にちょうどよさそうな花を選ぶ。
夏にふさわしい、涼しげなイメージを念頭に置いて、
見た目から涼しい青や白の花でまとめ上げることにする。
桜はリストの中から、
青のペッパーベリーや紫陽花、青と白のかすみ草を選んだ。
本当は白のデイジーも入れようかと一瞬迷ったが、
瓶の大きさから考えて、あまりたくさんの花を入れすぎると
統一感のない、ごちゃごちゃした印象になってしまいそうだと考えて
今回はやめておくことにした。
（アクセサリーを作る時も、全体のバランスは重要だし、
ハーバリウムだってきっとそうよね）
フローリストが持ってきた花を作業台に並べ、瓶に詰めていく前に一工夫。
工作用のホワイトサンドを瓶の底に敷き詰めてから、
いつかアクセサリー製作で使おうと思って
用意していた小さな貝殻をいくつか並べておいた。
それから選んだドライフラワーを、
外から見た時の角度や色の配置を考えつつ慎重に詰めていく。
「こんな感じでどうでしょうか？」
桜がフローリストに尋ねると、彼女は桜の手元を見て顔をほころばせた。
「わあ、海の中に咲く花みたいで素敵ですね！
夏にぴったりだと思います！」
最後にハーバリウムオイルを、
並べた花や貝の配置が大きくずれたりしないように、
ゆっくり静かに瓶の中に流し込んでいく。
見る見るうちに瓶の中はオイルで満たされ、
ドライフラワーから立ち上った気泡が水面に集まった。
「この気泡はしばらく待つと消えますので、
消えた後減ったオイルを少し足してからふたを閉めましょうか」
フローリストにそう促され、桜はオイル中の気泡が消えるまでしばらく待つことにした。
その間、フローリストと他愛のない雑談に花を咲かせる。
「それにしても、初めてなのにバランスも色合いもお上手ですね。
砂と貝殻の発想も素敵です」
「ああ、実は趣味でアクセサリーの製作もしていまして……」
「そうなんですか。きっと素敵な作品を作られるんでしょうねえ」
ありがとうございます、と少し照れながら礼を言って、
ふと瓶を見ると、気泡もだいぶ抜けてきたようだ。
僅かに水位が下がった分をまた静かに注ぎ足して、
しっかりと瓶のふたを閉めれば、ハーバリウムの完成だ。
透明なオイルの中で揺れる花々は、水分を含んだためか
瓶に詰める前よりも透明感が強く、活き活きとして見える。
砂も貝殻も海の中に戻ったようにつやめいていて、
まるでここがあるべき場所だと言わんばかりだ。
ありがとうございました、というフローリストの声を背に、
桜は花屋を後にした。
夏を閉じ込めたような爽やかなハーバリウムを、
どこに飾ろうかと心を躍らせながら……
とある張り紙を見て水上 桜は足を止めた。
「ハーバリウム、製作体験……」
張り紙には製作体験者の募集文と共に、
ハーバリウムの写真も掲載されている。
透明な硝子の瓶に満ちた、これまた透明な液体。
液体の中には、カラフルなドライフラワーが
彩りよく沈められていた。
その姿は花たちが涼しげに泳いでいるようにも見えて、
日に日に気温が上がり、夏の足音が聞こえつつある今の時期には
ぴったりのインテリアだ。
ハーバリウム作りに興味を持った桜は、
ゆっくりと店内に足を踏み入れた。
いらっしゃいませ、と声をかけてくれたのは
この店のフローリストのようだ。
ハーバリウムを作りたいんですけど、と申し出た桜を
にこやかに奥の作業台まで案内してくれた。
作業台には、あらかじめハーバリウムの材料が用意してあった。
硝子の角瓶、ハーバリウムオイルと、
用意できるドライフラワーのリストが置いてある。
フローリストの説明を聞きながら、リストをぱらぱらと捲れば
かなりの種類のドライフラワーが準備されていることが分かった。
元々アクセサリーを作る趣味のある桜にとって、
ハーバリウムは興味のあるアイテムだった。
作り方を調べよう調べようと思いつつ、
ついつい先延ばしになってしまっていたので
絶好の機会ではある。
しかも、花を扱うプロ直々に、相談をしながら学べるのだ、
こんなチャンスはめったにない。
さっそくフローリストと相談の元、ハーバリウム製作に取り掛かった。
まずは、手渡されたガラスの角瓶にちょうどよさそうな花を選ぶ。
夏にふさわしい、涼しげなイメージを念頭に置いて、
見た目から涼しい青や白の花でまとめ上げることにする。
桜はリストの中から、
青のペッパーベリーや紫陽花、青と白のかすみ草を選んだ。
本当は白のデイジーも入れようかと一瞬迷ったが、
瓶の大きさから考えて、あまりたくさんの花を入れすぎると
統一感のない、ごちゃごちゃした印象になってしまいそうだと考えて
今回はやめておくことにした。
（アクセサリーを作る時も、全体のバランスは重要だし、
ハーバリウムだってきっとそうよね）
フローリストが持ってきた花を作業台に並べ、瓶に詰めていく前に一工夫。
工作用のホワイトサンドを瓶の底に敷き詰めてから、
いつかアクセサリー製作で使おうと思って
用意していた小さな貝殻をいくつか並べておいた。
それから選んだドライフラワーを、
外から見た時の角度や色の配置を考えつつ慎重に詰めていく。
「こんな感じでどうでしょうか？」
桜がフローリストに尋ねると、彼女は桜の手元を見て顔をほころばせた。
「わあ、海の中に咲く花みたいで素敵ですね！
夏にぴったりだと思います！」
最後にハーバリウムオイルを、
並べた花や貝の配置が大きくずれたりしないように、
ゆっくり静かに瓶の中に流し込んでいく。
見る見るうちに瓶の中はオイルで満たされ、
ドライフラワーから立ち上った気泡が水面に集まった。
「この気泡はしばらく待つと消えますので、
消えた後減ったオイルを少し足してからふたを閉めましょうか」
フローリストにそう促され、桜はオイル中の気泡が消えるまでしばらく待つことにした。
その間、フローリストと他愛のない雑談に花を咲かせる。
「それにしても、初めてなのにバランスも色合いもお上手ですね。
砂と貝殻の発想も素敵です」
「ああ、実は趣味でアクセサリーの製作もしていまして……」
「そうなんですか。きっと素敵な作品を作られるんでしょうねえ」
ありがとうございます、と少し照れながら礼を言って、
ふと瓶を見ると、気泡もだいぶ抜けてきたようだ。
僅かに水位が下がった分をまた静かに注ぎ足して、
しっかりと瓶のふたを閉めれば、ハーバリウムの完成だ。
透明なオイルの中で揺れる花々は、水分を含んだためか
瓶に詰める前よりも透明感が強く、活き活きとして見える。
砂も貝殻も海の中に戻ったようにつやめいていて、
まるでここがあるべき場所だと言わんばかりだ。
ありがとうございました、というフローリストの声を背に、
桜は花屋を後にした。
夏を閉じ込めたような爽やかなハーバリウムを、
どこに飾ろうかと心を躍らせながら……
あとがき
担当マスター：
白丸 あこ
ファンレターはマスターページから！
ハーバリウム製作体験、ご参加ありがとうございました！
夏らしく爽やかなハーバリウム、とっても素敵でした！
かなり自由に書かせていただき、個人的にはとても楽しかったです。
ありがとうございました！
夏らしく爽やかなハーバリウム、とっても素敵でした！
かなり自由に書かせていただき、個人的にはとても楽しかったです。
ありがとうございました！
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
-
- 2018年06月06日
- 参加申し込みの期限
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- 2018年06月13日 11時00分
- アクション投稿の期限
-
- 2018年06月13日 11時00分