うららかな五月晴れの放課後。校庭や体育館から気合いの入った練習の声が響いています。
「今日はボールのチェックを行います。メモにある必要数が足りているか、空気が抜けていないか、きちんと確認してください」
体育用具室では体育委員たちが用具の点検をしていました。
伊藤 佳奈もその一人です。
「えーと、バスケットボールは……」
にょき。
ボールのチェックをしようと触れた時、不意に頭に違和感を感じました。
頭……いえ、これは……
「ちょっと、佳奈ちゃん……それ?!」
「えっ?」
一緒に点検をしていた委員の声に、慌てて窓ガラスに映った自分の姿を見た佳奈は愕然としました。
猫耳が生えているのです!
「え、なんで、柔らかい……? えっ、取れない?」
触ってみると温かく、何より感覚があります!
「どういうことなの……?!」
体育館でも、校庭でも。
ボールを持った人たちから悲鳴が上がります。
猫耳が、そして尻尾が。
突然生え始めていたのです……!
こんにちは、または初めまして。
運動は大の苦手、ボールはろくに触れないけど試合の雰囲気は好きでした、天村 花海です。
伊藤 佳奈さんにガイドに出演していただきました、ありがとうございます。
神魂の影響で一時的に不思議な現象が発生し、ボールに触れると猫耳や尻尾が生えます。
そのままボールに触り続けると、どうやらどんどん猫化して本物の猫に変身するようです。
完全に猫化してしまうと、人の言葉を話すことはできません。
変身の効き目はいずれ消えます。
色や柄、尻尾の長さなど、お好きに決めてください♪
ボールに触らなければ猫化はしないので、ボールに関わらないアクションを普通にしてくださっても構いません。
それでは、ご参加お待ちしております。