寝子島高校・1年4組担当、
久保田 美和。28歳。
ゴミ屋敷と呼ばれた汚部屋から多少マシな状態になった家で暮らす独身女性だ。恋愛しては失敗を繰り返す人生を歩んできた。
「はーっ。いいお風呂だったー。ビールでも飲んじゃおうかな~」
久保田先生が風呂から出て生乾きの頭のまま部屋の中をうろうろしている。冷蔵庫に手をかけた瞬間、久保田母から電話がかかってきた。
「あ、お母さん。どしたの? え!? 小学校一緒だったみーちゃんが結婚!? けーちゃんはおめでた!? ひええ。あ、小学校の同窓会? 行くよー。うん、仕事も落ち着いてるはずだし。うん、そうね。うん、ありがとうー」
ピッと機械的な音と共に会話が終わる
「そういえば今度の同窓会で独身なの、あと何人だっけ」
5月に予定されている小学校の同窓会に来るメンバーの顔をひとりずつ思い出していく。あの子には年賀状で結婚の報告をされた。あの子は婚活が実を結んで今年結婚予定。
「……」
久保田先生の顔から表情がすーっと抜けていった。
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「彩ちゃーん! 聞いてよー! 私、このままじゃヤバいのよー!」
放課後。家庭科同好会に向かおうとしていた
錦織 彩を久保田先生が呼び止める。ビビり屋さんの彩は急な大声に驚き、条件反射で涙目になってしまった。
「ひ、ひえ。ど、どうしたん、ですか。久保田先生……」
「あ! びっくりさせちゃってごめんね!
実は色々と思うところがありすぎて女子力を磨くことに決めたの。それで、家庭科同好会の彩ちゃんに手芸を教えてもらいたいんだけど……どうかな!?」
「しゅ、手芸でしたら……活動中に、来ていただければ……」
「ほんと!? わーっ、ありがとう! じゃあ、次回の活動日に行っちゃうね!
何をやろうかな~。ふふふんふーん♪」
久保田先生は嬉しそうに鼻歌を歌いながら去っていった。あの様子だと家庭科同好会で女子力をあげる話を、授業の合間にほかのクラスでもするだろう。
「つ、次の活動日は……にぎやかに、なりそう、です……」
ども! 相馬です。
錦織 彩さんにご登場いただきました☆
家庭科同好会に久保田先生襲来予定!
何をやるかノープランの久保田先生が、
同好会の皆さんにアドバイスをもらいながら手芸に挑戦します。
勿論、シナリオのご参加は同好会所属の方でなくとも問題ございません。
また、ガイドに記載はありませんが
家庭科同好会所属の七夜あおいも登場します~。
『久保田先生、20代で結婚できるのかな。いや、今のままじゃ無理だな』
そんな気持ちから生まれたシナリオです。
よろしくお願いいたします。(何をだ)