この夏、ボクは神奈川県の寝子島に戻ってきた。
初めて寝子島に来た時、そう寝子高の入学式でののこが落っこちてきたのは13年前だ。
それから年月は過ぎ、15歳の高校1年生だったボクは今、28歳になっている。
時の流れは途中とってもゆっくりだったり一瞬だったり、めちゃくちゃだったかもしれないが、まあ気のせいだろう。
ボクの乗った寝子電が寝子島の玄関口である寝子島駅へすべりこむ。
ホームに降りて改めて見てみると、あれ?
車両のデザインが変わってる? いやそのままか? いやどうだったっけ?
うー、思い出せない。こんなに忘れちゃうものか? ていうか、待てよ?
「ののこってどんな顔だったっけ?」
忘れたーーー! と自分の記憶力のなさなのか老化なのかに絶望しながら駅を出る。
すると、目の前には謎の猫の石像!
なんだっけこれ? なんて言うんだっけ?
モヤイ猫? 猫伯爵? ボン太? いやいやそれは野良猫の名前だよね。
くう~。検索したくない。自分で思い出したい。ううう~~~!
「七福猫だよ」
誰かに肩をポンとつかまれて、振り向く間もなく回答を言われてしまった。
「あああ~~! そうそう、七福猫~~! ……って、キミは誰?」
「ふふっ。誰だっけ?」
あー、なんだ。思い出した。これはカンタンだったわ。
ボクは得意になってちょっとしたポーズをつけて、ビシッと言ってやった。
「寝子高の……美和ちゃん先生!」
「ぶぶー。ちがいまーす」
えーまじか……。
寝子高の、というところまでは正解だよとニコニコしてる、この女性。
よく見ると、頭のてっぺんの髪の毛がちょこっと跳ねている。
あ?
あああ?
あああああ?
ボクはこの女性を知ってるぞ。よーく知ってるぞ。
うん、忘れもしない。いや忘れてたけど。
「わかった。キミは――」
「寝子高の校長先生だよ」
え?
「今年から校長なんだ~。チャオ♪」
13年目のこの世界のののののこは、寝子高の校長先生だった。
あなたが出会うのは、どんな世界のどんなののののこだろうか……?
ハローワールド、風雅です。
らっかみ!も気付けば13周年。時の流れはあっという間ですね。
そんなわけでらっかみ!13周年を記念して、いろんなののこと遊んでみるシナリオです。
ののことは直接絡む必要はありません。モブのののことすれ違うくらいでも大丈夫です。
というわけで、下記をご覧ください。
13年目の今日、13の世界線にいる、13人のののののこがいます。
あなたが会ったののこは、どのののののこですか?
1.寝子高の校長室で野良猫を飼いまくって猫にも生徒にも愛されてるののののこ
2.広告代理店を辞めて独立しておかしな企画をヒットさせてるクリエイターのののののこ
3.超絶犯罪島ダーク・ネコジマシティで希望と平和を勝ち取るヒーローのののののこ
4.ひょんなことから星幽塔に行ってかわいいモンスター集めに夢中になってるののののこ
5.落書きアートで世界的に有名となるも顔出ししてないため隠れて活動するののののこ
6.子ども向けテレビ番組で人気のお笑い芸人のののののこ(笑む1コンテストは毎回1回戦敗退)
7.隕石が落ちて人類がほぼ滅亡した氷の世界で過酷なサバイバル生活をしてるののののこ(瀕死)
8.サンマさんを求めてたら海の生物を調べるのが楽しくなって海洋研究家となったののののこ
9.重い宿命を背負ってるっぽいファンタジックな世界になった寝子島で堕ちた神として好き勝手しているののののこ
10.魔法の世界になったチキュウで、魔法の杖をどうしても家に忘れちゃう魔法使いのののののこ
11.大学を目指しながら保護猫の世話をしてるうちに10浪してた受験生のののののこ
12.家の中でバナナの皮を踏んですべってご臨終。霊界でおばけと運動会してるののののこ
13.自分の過去をもとにしたゲームが完結したので、次回作のために24時間バイトしてるののののこ
他のPCさんと重複してもかまいませんので、お好みで選んでください。
また、どの世界線を選んだかがわかるよう、アクションの冒頭にわかりやすく【13】などの番号をご記載くださいませ。
他のPCさんとの交流をご希望の方は、アクションにその旨をご記入ください。
お互いに交流希望の旨の記載があり、かつ世界線が同じであれば関わることもあります。
それでは、ご参加をお待ちしております。