ここはとある日の落神神社。
「おや? ここはどこかな?」
着物姿にとんびコートを羽織り、足元は足袋に下駄という、おおよそこの時代の人間には似つかわしくない服装の男性がぽつりと呟く。
どうやら神魂の影響で時空が歪み、突如としてこの男性は過去から来てしまったようだ。
未来に来てしまったことに本人はまだ気づいていないらしい。
「ふむ……迷子になってしまったかな?
小説を書かねばならんのだがなぁ……」
男性はなにやらやらなければいけないことがある様子。
まずは未来に来たことを知り、過去に戻る方法を見つけなければいけない。
「ここは神社のようだ。とりあえず山から下りてみようか」
男性は落神神社を背に歩き出した。
周辺を散策してみるつもりなのかもしれない。
「ふぅ……」
男性は一息つき、空を見上げた。その表情は、何か思い詰めているように見えた。
二股に分かれた道で立ち止まり、ふとつぶやいた。
「疑いながらためしに右へ曲るのも、信じて断固として右へ曲るのも、その運命は同じ事……。
とはいえ人間、迷ってしまうんだよねえ」
その表情に、言葉に、彼が未来に来てしまった理由があるとしたら……?
はじめまして、ぬもです。
初シナリオということで、ドキドキワクワクしています。
【概要】
過去から未来へ来てしまった男性がなにか思い悩んでいます。
彼は自分が未来に来てしまったことも、もちろん戻る方法もわかりません。
PCの皆さんとの出会い・会話・体験などで、彼の悩みが解決したら、過去に戻れるかもしれません。
彼の向かう先には寝子島高校がありますが、「小説」という発言から、
おそらく本屋や図書館など「本」にまつわる場所にも訪れるでしょう。
ちなみにねこったーでは、
「大昔の文豪がタイムスリップして寝子島にやってきた!?」
「これってもしかして、あの人じゃない……?」
といった噂が流れているようです。
不思議な男性はもしかして、かの有名なあの人……?
ぜひ彼と交流して、確かめてみてください。
【アクション】
男性の発言や行動、服装などはどこか古臭く、現代にマッチしないところがあります。
そういったところから、「実は過去から来た人間なのでは?」と気づいたり、
彼の違和感のある言動が、知り合うきっかけとなるかもしれません。
また、もれいび同士の口コミで彼の情報を知ることになるのかもしれません。
きっかけは自由にご指定ください。
彼にどんな声をかけるか、どんなことをしてあげるか、あるいは一緒にどんなことをするか。
悩み相談に乗ってあげるもよし、ご飯をおごってあげるもよしです。
PCさんの行動をお書きください。
<男性の行きそうな場所>
・寝子島高校の敷地内
・寝子島図書館
・キャットロードにある古本屋
・寝子島署の前
※その他、彼を連れていく場所を自由に指定可能です。
初心者の方も、慣れていらっしゃる方も、ぜひ一緒に物語を作っていけたらと思います。
どなたでも、お気軽にご参加ください。