「――なるほど! エレナ先輩さすが!」
「た、大したことないわよ!」
春、うららかな陽気の部室棟と武道場のあたりを歩く二人の少女。
片や、元気に話しかけるのは
野々 ののこ。片や、褒められて照れているのは
剣崎 エレナ。
既に放課後の風景であり、学校は部活動に勤しむ風景を映し出している。
ふわりと、風が二人の髪を運んだ。
「――あ、いい風だわ」
そう、エレナがふと空中に手を伸ばした瞬間。
ズキューンッ! バキューンッ! ドカーンッ! ガガガガガッ!
「―え?」
「なんだろう? あの音気になるよね、行ってみよー!」
「こら、急に走らない!」
さて、そうやって二人がたどり着いた先は、校舎の一角の『
寝子島高校野外行動研究会』と書かれた部室。
その部室の扉を勢いをつけてののこは開く。
「こんにちはー!」
「っとっと、あなた意外に足が速いのね」
「あらあら?サバゲー部にようこそいらっしゃいませ。部長の綾瀬です。」
開け放たれた扉にも表情を崩すことなく、にこにこと応対する
綾瀬 エルミル。
「といっても、挨拶は既に教室でしたような気もしますが」
と言いつつ、二人を招き入れる。
「はぅー、新人さんですか?」
「私としては、ここで是非戦力の増強を図りたいところであります!」
「確かに、新入部員が増えてくれたら嬉しいわね」
大音量で某軍曹役の人の銃の番組をDVDで見ながら、部室にたまっていた、
紅 寿々丸、
小倉 杏子、
神薙 焔らがすわ新入部員かと顔を輝かせるも。
「――さっきの銃声みたいなのはなんですか!」
「「「「「そこから????」」」」」
なぜか、ののこ以外の5人の声が見事なハーモニーを奏でた。
――数分後
「なるほど、サバゲーってそんなに面白いんだ! 私、やってみたい!」
かくして、サバゲーなるものを実行するに至った……。
皆さん、ナマステー!
さっそくですが、サバゲーの時間です。
という訳で、詳しいことはこちらで説明します。
諸君?戦争だ!戦争の時間だ!イヤッハーッ!(ゲームです
といわけでレッツスタート! 詳しくは下に書いてます。
(特にチームは見てね!)
ルール
1、裏山の設定された区画で戦います
2、13:00スタートで、17:00になるか大将が倒されたら終了。
3、全員体操服で、赤い色水が弾代わりの水鉄砲を使用(大人の事情で)
4、両軍の大将(ののことエレナ)を倒せば勝ちです
5、格闘攻撃などで相手の無力化の禁止(あくまで撃ち合ってください)
6、判定員(NPC)がいますので、死亡判定などでは速やかな退場をお願いします
7、エレナとののこは皆様を信頼し、一切を任せます。
なお、おやつには軍隊食(レーションなど)がなぜか用意されています
※大事なこと
・チーム分けはののこ大将の「普通科」VSエレナ大将の「芸術科&体育科」になります
・人数が足りない方に「モブ」生徒が登場します。
・二人は皆様を信じているので一切を任せます。
・服装は普通科側が青いゼッケン、芸術科・体育科側が緑のゼッケンを装着します。
・水鉄砲は、それぞれタイプがあります。
A 水圧式拳銃(6発)(距離が至近~1mほど、動きやすく当てやすい)
B スーパーハイドロキャノン水鉄砲(3発)(距離は5mほど、動きが阻害される)
C 竹の水鉄砲 (1発ほど?)(数十センチほど飛びますがほぼ命中します)
のどれか一つ選択と
破裂式水爆弾×1(その場で大きな破裂をし、爆発範囲内2m程度の敵味方すべてをまき込む)(一人一個のみ)
・スタートはそれぞれの大将の陣地からです。
※フィールドについて
地図上としては、F8,G8付近です。
山の中なので、その点をイメージしていただければと思います。
大きさはサッカーのフィールド程度で、ゴールの場所に大きな岩場があり、それに隠れるように陣地を構築します。
それ以外の地域については、森林があり、中央に小さな湧水の川があります。
・弾について
A,Bの弾丸は、裏山の各所にバラ撒かれており、それを補充しながら進むイメージです。弾丸や、C用の赤い色水のはいったバケツは大将の陣地にはたくさんあり、フィールドの中央あたりが補給困難地域でそういったものが手に入りにくいです。
では、行ってみましょう!
あ、じんのは「フラグ」大好きですよ?