「ここ、どこ……?」
周囲には人だかりがあり、ざわざわと戸惑いの声が広がっている。
「…………?」
微睡から覚めた女性、
三折部 朝衣が天を仰ぐと、そこには抜けるような青空がどこまでも続いている。
見回せば、どうやら朝衣たちは広い円形の舞台――そのような場所に立っているようだ。コロッセウムといえばいいだろうか。美しい石畳がぴったりと敷き詰められ、外周にはビルほどある巨大な柱が一定の間隔で突き立っている。
ひしめき合う人々はざっと見て百名ほど。
不安げな表情を浮かべる者、おろおろと取り乱す者、どっしり構えて成り行きを見守る者と様々だ。
朝衣はと言えば、
「まあ、また妙な現象に巻き込まれたって感じかしら……」
幾度か体験した神魂騒動のおかげか、いくらか落ち着いていた。
――その時!!!!!!!!!!!!!
「ここに『天下一六魂祭』の開催を宣言するッ!!」
稲妻のような男の声ッ!!!! そしてッ!! 銅鑼の音が轟いたッ!!!!! 朝衣はあまりの音に思わず耳を塞ぐッ!!
「ちょっと、なんなの!?」
彼女は顔を上げるッ!!! すると、観覧席のような場所で屈強な男がふんぞり返っていたッ!!! その身長、5メートルはあるだろうッ!!!!!!!
『えー静粛に。こちらのお方は、天界からいらした
戦いを司る神様で、とてもエライお方です。戦神様は、お前たちのろっこんに興味をお持ちとのことです。そこで、誰のろっこんが一番強いのか? を決めるべく、ここに
『天下一六魂祭』の開催を宣言するものであります』
そしてその隣に侍る男たちッ!!!! 明らかに副官ッ!!!! 銅鑼を叩いていたのもこいつッ!!!! しかし声が小さいッ!!! 拡声器の使用は必至ッ!!!!
『戦神様のお力で身体は保護されますから大怪我をすることはありません。思う存分ろっこんをぶつけ合ってください』
「ねえ、ちょっと」
それはそれッ!!! これはこれッ!! 朝衣は副官に手を挙げたッ!!!!!!!!
『何だ?』
「私のろっこんって、全然バトル向きじゃないんだけど……」
『ああ、そういうヤツもいるだろう。いえ、おられることでしょう。しかしご心配は無用です。この
武舞台上にいる限り、どのようなろっこんであっても戦闘に使えるよう、能力がアレンジされて発揮されるのです。あなたのろっこんは……容器の水を炭酸水にするのか。なら、容器からあふれた水が敵を押し流すとか、炭酸パワーで超水流を発射するとか、そんな感じになるだろう。いえ、なりますからね』
戦神の恐ろしき力!! どんな平和的ろっこんでもバトルができるッ!! 朝衣の持つろっこんも同様であるッ!! なんて非道なッ!!
しかし!! 戦神の顔を見るに拒否権など無し!! さながら不動明王像!!!
武舞台上の人々も身構えている!!!!!
「やるしかない、かしらね?」
なお、武舞台には若干名の『ひと』も混ざっているが、彼らにはスペシャルな武器が与えられるッ!!!
これを持てば、誰でも武人として戦いに飛び込んでゆくことができるッ!!!!
また『ほしびと』は、この空間においては星の力を扱うことも可能だ!!!
戦神はロッコン・クラーベのみならずッ!!! 純粋な『戦い』をも求めているッ!!!!
ちなみに、上位入賞者には戦神様から賞品がもらえるとのこと。
それだけに、激しい戦いが繰り広げられることは必至だ。
心して臨め!!!!!!
お世話になっております。六原です。
ガイドに登場頂きました三折部 朝衣様、本当にありがとうございます。
もしご参加されるようでしたら、自由にアクションを書いていただければと思います。
概要
戦神という屈強な体格の神によって、皆さんはいきなり不思議な空間へと集められました。
彼は闘争を求めています。
試合中負った怪我は次の試合では持ち越されません。そのため万全の状態で戦うことが出来ます。
勝敗については下記ルールを参照してください。
最後の一人が決まるか、残った者の中で受けたダメージが最も低い者が勝者となります。
上位入賞を果たせば戦神様からご褒美がもらえます。頑張ってください。
ルール
判定はコメントページのサイコロを使います。
戦う相手はGAで指定した相手、GAなしの場合はランダムです。
NPCと戦うことも可能です。
バトルロイヤル戦なので多対一となったりチームを組むことも可能です。
1.コメントページで3回発言してサイコロを振ります。
左の目が攻撃力、右の目が防御力となります。
2.3回分の出目を、好きな順番で並べてください。
例)
1回目:4/6
2回目:2/1
3回目:5/3
3.自分の攻撃力から相手の防御力を引いた数値分、相手にダメージを与えることができます。
これを並べた出目の順番通りに三回繰り返し、受けたダメージが低いほうが勝ちです。
その他のアクション
☆もれいびについて
ろっこんを使うことができます。
ろっこんは今回のシナリオに限り、別の解釈による効果を発揮することも可能です。
戦神様の理不尽なお力により、バトル向きでない能力でも無理やりバトルっぽくすることができます。
そのため、どんな能力の方でもご参加いただけます。
(例:鍋に食材を投入する能力→巨大な鍋を召喚し、ターゲットを投入する能力)
☆ほしびとについて
装備をそのまま持ち込めるほか、星の力を扱うことができます。
星の力については、こちらの『星の力とは』をご確認ください。
☆ひとについて
自前の武器があれば持ち込むことが可能です。
また、戦神様から特別に貸し与えられた『スペシャルな武器』を使うことができます。
スペシャルな武器を使っている間はタツジンのような技術が身に付きます。
<スペシャルな武器> ※名称、形状、性能などはある程度自由に設定してOK。
・スペシャル刀:刀剣や棒などの近接武器。刃に炎を纏う剣、水を出してめくらましする槍など。
・スペシャル銃:銃や砲などの遠距離武器。火の玉を発射する銃、稲妻を纏った矢を撃つ弓など。
・スペシャルその他:上記に当てはまらない装備品や防具など。
NPCについて
◆野菜原 ユウ
もれいび。ろっこんが『音楽を聴いている間、カポエラの達人になる』ように変化。
ノリノリで戦っている。
◆島岡 雪乃
ひと。わけもわからず巻き込まれ中。
スペシャルな盾であわあわと身を守りつつ、防戦一方。
◆五十嵐 尚輝
もれいび。ろっこんが『ボサボサ頭から出てきた小鳥がビームを発射する』ように変化。
しかし自分ではまるで気づいていない。
その他、未登録あるいは特定のマスターが扱うキャラクターを除いて誰でも登場可能です。
それではご参加お待ちしております。