「ここか……」
「ここだねぇ」
共に数々の大食いに挑戦してきた
水守 流と
本居 陽毬。
その日二人は連れ立って、とある場所を訪れていた。
「私もうお腹ぺこぺこ~」
「よし、いくぞ。腹いっぱい食おうぜ!」
「おー!」
今回、2人が訪れたのはとある温泉旅館。食べ放題がくじで当たったので、食べるついでに温泉も楽しもう、と考えたのである。
部屋に荷物を置くと、2人は早速食堂へと足を運んだ。この旅館での食事は、ビュッフェレストラン形式となっている。
この日は寒さも厳しく、互いに「寒いねー」「あぁ、寒いな……」と言い合いながら目的地までの道を行く。だが、その寒さを因果地平の彼方へ吹っ飛ばすような出来事が、2人を待っていたのだ。
「いらっしゃいませ。二名さまですね、こちらへどうぞ」
女将に連れられ、旅館の奥へ進むと、
「うっ……!」
何故かむんむんと立ち込める熱気が、二人を出迎えた。
「こちらは一度退室しますと、再度の入場はできませんので、あらかじめご了承ください」
と説明は聞く者の、熱気が気になってしまう。
(なんでこんなに暑いの?)
(わからん。しかし、行ってみないと……)
不思議に思いながら扉を開けると……
「あ、暑っちいいいいいい!!」
ごく普通の部屋の筈なのに、サウナ並みに暑いのだ。多くの人が軽装で食事している。だがだれもこの暑さに疑問を持たない。
部屋にはテーブルと椅子が並び、そして目を惹くのは、壁際にずらりと並べられた料理の数々である。どれも痛んだ様子は皆無だが、それでも気になるものは気になる。
(これ、大丈夫か?)
なんて流が考え込んでいる横で陽鞠は歓喜の声を上げる。
「トンカツ、天ぷら、お寿司にラーメン、パスタにピザ、カレーライス……
ステーキ、ハンバーグ、サラダもスープ、スイーツもたくさん……や、焼肉ぅ!」
和洋中に多国籍料理、多種多様なメニューは数え切れない程だし、ドリンクバーだってある……まあ温度が温度なので、どれもこれもホットドリンクになっているが、水分補給は大事だ。
「死ぬほど暑っちい……! けど食べ放題だぞ、なんでもあるぞ」
「早く食べようよ、このままじゃ暑くて死んじゃうよ!」
「おう!」
その時、2人に聞き覚えのある声が声をかける。
「聞こえるか?
ここのビュッフェの暖房に、神魂が入り込んだ。その所為でサウナ並みに暑くなっている。元に戻すには……理由は分からないが
勢いの良い食べっぷりを見せて暖房から神魂を出せ。でないと
熱中症の患者続出で、この温泉旅館が営業停止になって従業員たちが路頭に迷うし、それだけじゃない」
――寝子島はおろか世界中の気温が極暑になるぞ!!
「「はっ?!」」
テオの言葉に2人は言葉を失うが、食べる事は大好きな2人。神魂にだって負けないぞ、とやる気を燃やす。
「よっし、食うぞ! 食って食って食いまくれ!!」
「ご飯! 暑さに負けずご飯するーっ!!」
恐るべき熱波にさらされながらの食べ放題、暑さに負けず食べまくれ!!
「「うおおおおーーー!!」」
どーも、こんにちは。菊華です。
今回は寒い冬を吹き飛ばすようなものになりまして、よろしくお願いします!
水守 流さん、本居 陽毬さん、ガイドに登場してくださりありがとうございました。
ご参加いただける場合は、ガイドに関わらず自由にアクションをかけてください。
概要
寝子温泉のとある温泉旅館でビュッフェをはじめたのですが、神魂の所為で暖房ががんがん効きまくっています。
今回は『焦熱地獄サウナ状態で食べ放題』!
に、挑戦していただくシナリオです。
皆さんは、旅館がPRのために配った割引券を受け取ったり、ねこったーに流れてきた口コミを見つけたり、誰かに誘われたりして、旅館を訪れることになるでしょう。
あるいは、寝子島に吹いている神魂の影響を受けた風に吹かれて、「超・食べ放題に行きたい気分」に抗えなくなったのかもしれませんし、テオの声を聴いて使命感に駆られて向かったかもしれません。
室温はかなり高く、肌の弱い人は布団をかぶらないと入れない可能性もあります。
また、神魂の所為で『ギブアップ』と言わないと退出できません(一度退出すると、神魂効果が消えるまで再入場できません)。
部屋の中にいる限りは、全てのメニューが食べ放題です。
サイドメニューやドリンクも含まれます。
ビュッフェレストランの他に、一人用、二人用、三~四人用のお部屋もありますので、
複数で個室を利用したい方はGAを組むなどしてください。
<メニュー(一部抜粋)>
・トンカツ ・かつ丼
・天ぷら ・寿司
・ステーキ ・ハンバーグ
・焼肉(カルビ、ロース、ハラミ、タン、ホルモン、レバーなど)
・サラダ(ミックス、シーザー、イタリアン、生ハムなど)
・スープ(コーン、トマトチリ、中華風、ジャガイモのスープなど)
・アイスクリーム ・ソフトクリーム
・ゼリー ・ケーキ各種
その他、一般的なビュッフェレストランにありそうなもの、ちょっと変わり種メニューなど、
食べたいものを自由にご指定いただいて構いません。
ビュッフェ形式のほか、メニューにないものを注文できます。
>神魂
暖房に影響を与えています。
しかし、皆さんが潔い食べっぷりを見せ、たくさんご飯を食べると排出ないし効果を収縮させることが出来ます。
制限時間は1時間30分です。
チャレンジに失敗すると、熱中症で客が倒れ温泉旅館が営業停止になるだけではなく、
世界中が酷暑となります。お気をつけて!
NPCについて
・野々 ののこ
食べ放題行きたい風に吹かれて参戦。
何事も全力で楽しむスタイルから、少し無理をしがちかも。
・野菜原 ユウ
チラシを見て、なんか面白そうじゃん!と参戦。
ここぞとばかりに食べまくっています。
・桐島 義弘
私はなぜこんなところに……いつのまにかいました。
暑さに朦朧としながらも、内心それなりに楽しんでいるっぽいです。
・鷲尾 礼美
チケットを貰い、気分転換に来ていたみたいです。
自分も食べますが、どちらかというと周りの健康状態に気を配っています。
その他、登録済みのNPCなら、特定のマスターが扱うキャラクターを除き、基本的に誰でも登場可能です。
以上になります。
それでは、皆さんのご参加をお待ちしています!