そいつらの姿を認めるなり、
如月 庚は深くため息をついた。
「……やっかいなことになりそうだな」
「まったくですねー」
隣の
屋敷野 梢も憮然としてうなずく。
奇妙な二人組は、堂々たる様子でシーサイドタウンの路上に立っていた。
一人は、真っ赤なジャケットを着た長身の女だ。
「ふん、人間ってのは軟弱でいけないよ。アタシに挑もうって骨のあるヤツはいないのかい?」
もう一人は、真っ青なジャケットを身に着けた、これまた背の高い男だった。
「期待はできないぜ、姉貴。見ろ、こいつら呆けてやがる。とても俺たちとやり合えるとは思えねえな」
二人は顔立ちがよく似ている。
どうやら双子の姉弟であるらしい。
そしてどちらも、頭には角、背には翼、腰からは長い尾が生えていた。
不敵に笑う彼らは、
悪魔だ。
周囲にはその風貌をいぶかしむギャラリーが集まりつつある。
何かの催しかパフォーマンスとでも思っているのだろうか。
そんな人々を、悪魔の姉弟は嘲笑する。
「情けないねえ。いいのかい? ぼーっとしてると」
「この街……潰しちまうぜ?」
悪魔たちを放っておけば被害が出るのはもちろん、騒ぎが広がりフツウが壊れてしまうだろう。
庚は肩をすくめ、梢は冷めた目で悪魔たちを見据える。
「どうやら、俺らの出番か?」
「かよわい女の子のやることじゃないですよねー」
彼らや、野次馬にまぎれてちらほらと見える訳知り顔の仲間たちができるのは、悪魔たちをどうにかして撃退することだ。
「やれやれ。まったく、寝子島は最高だぜ……」
「ま、ちゃちゃっと済ませましょーかねー!」
こんにちは、よろしくお願いします!
如月 庚さん、屋敷野 梢さん、ガイドに登場してくださりありがとうございました。
ご参加いただける場合は、ガイドに関わらず自由にアクションをかけてください。
概要
シーサイドタウンの街中に、強大な力を持つ双子の姉弟悪魔が出現しました。
彼らの目的は、強い相手との腕比べ。
あるいは骨のある強敵がいなければ、寝子島で暴れて破壊の限りを尽くすことです。
★姉:炎の悪魔エルモ
赤い短髪の美しい女性の姿をしています。
肉弾戦を好み、猪突猛進でとにかく接近戦を挑もうとします。
豪火をまとわせたパンチやキックはすさまじい破壊力を誇ります。
また、遠距離では火球や爆炎を放って攻撃することもあるようです。
★弟:氷の悪魔コール
青い長髪の見目麗しい青年の姿をしています。
姉とは対照的に、距離を取って氷の魔法を使い、
巨大な氷塊を撃ち出したり、凍てつくような吹雪を吹かせて攻撃します。
近距離戦では氷で作ったサーベルを振るって迎撃しますが、
剣の腕前はそれなりといったところのようです。
どちらかがピンチになると、もうひとりが援護に入ろうとします。
悪魔の猛攻に耐え抜くか、または相応の力を見せるか、あるいは逆にやっつけてしまえば、
悪魔たちは寝子島を去っていきます。
ただし、あまり時間をかけると、ギャラリーの人々が異変に気付き始め、
フツウがピンチに陥ってしまうことでしょう。
直接戦闘を挑むのはもちろん、野次馬の人々に何らかの手段でイベントだと思い込ませたり、
場を取り繕う役割も必要かもしれません。
悪魔たちの力は強大で、皆さんひとりひとりでは到底敵いませんが、
みんなで協力すれば、あるいは……!
寝子島のフツウを守ってください!
以上になります。
それでは、皆さんのご参加をお待ちしています!