暑い日が続く寝子島。
「……ん?」
ある日
浅沼 柳司は、ふと耳慣れない声を聞きました。
『……っちだよ~』
『こっちこっち』
『こっちに来て~』
「なんや聞こえんな……?」
ころころと可愛らしい声がどこからともなく聞こえてきて、柳司を誘います。
「また神魂か? しゃあないなァ」
島で起こる不思議な出来事にも、すっかり慣れっこな柳司。
あまり危険な現象でもなさそうですし、何とはなしに、声の導きに従ってみることにします。あるいは声そのものに、聞こえた人を誘う効力でもあったのかもしれません。
『こっちこっち~』
『こっちだよ~』
『ぼくたちはここだよ~』
そうしてしばし、歩いたところで。
「おーっ!」
九夜山の裾野に広がる光景を不意に目にして、柳司は思わず感嘆の息を吐きました。
「めっちゃ綺麗やん!」
それは、一面に広がるひまわり畑でした。
いいえ、ただの畑ではありません。よくよく見ると、ひまわりたちが壁を作り、入り組んだ道を作り上げています。
ひまわり迷路です!
そして、
『見て~、見て~!』
『ぼくたち、こんなに大きく育ったんだよ~』
『こんなに綺麗に咲いたんだよ~』
『ぼくたちのこと、いっぱい見ていってね~!』
『楽しんでいってね~!』
畑のあちこちでは、小さな小さな……ひまわりの精とでも呼ぶべきでしょうか? 可愛らしい小人たちが駆けめぐり、楽しそうに遊んでいるのでした。
「こら可愛らしいなー。ひまわりも綺麗やし、迷路も楽しそうやな」
柳司は小人たちや咲き乱れるひまわりを眺めて、ほっこりと頬を緩ませました。
「彼女といっしょに入るのもええなー♪」
こんにちは、よろしくお願いします!
浅沼 柳司さん、ガイドに登場してくださりありがとうございました。
ご参加いただける場合は、ガイドに関わらず自由にアクションをかけてください。
概要
真夏のとある日。
九夜山の裾野に、ひまわり迷路がオープンしました。
入場は無料で、誰でも入れます。
途方もない広さにひまわりがずらりと咲いていて、圧巻です。
迷路といってもそれほど複雑ではないので、子どもでも大人でも誰でも楽しめます。
なおこのひまわり迷路には、不思議なひまわりの精が現れています。
ひまわりの精たちは、ひまわりを見て欲しくて、島の人たちへメッセージを送って誘います。
この声が聞こえると、ひまわり迷路を訪れたくなってしまうようです。
もちろん、ひまわりの精の声を聞かず、自分の意思で訪れたり、偶然通りがかったりするのもOKです。
また、ひまわり迷路の中にはいくつかの「祠」があり、
中にある石像に手を触れたり拝んだりすると、ご利益があると言われています。
迷路を楽しむついでに巡ってみるのも良いでしょう。
・青カエルの祠:健康や長寿にご利益あり。近くに水の綺麗な泉があり、美味しい湧き水をいただけます。
・桃色ウサギの祠:友情や恋愛など人間関係にご利益あり。相手と一緒に拝めば効果倍増だとか。
・赤タヌキの祠:商売や芸術・創作活動などにご利益あり。近くの大樹のうろに小銭を投げ込む作法が定番です。
ひまわりの精は、見える人と見えない人がいるようです。
彼らは大変人懐っこいので、迷路の中で追いかけっこをしてあげたり、遊んであげることもできます。
おひとりで、カップルで、ご家族揃って、のびのびとお楽しみください。
NPCについて
登録済みのNPCなら、特定のマスターが扱うキャラクターを除き、基本的に誰でも登場可能です。
NPCたちもひまわり迷路へ誘われたようですので、自由に絡んでみてください。
以上になります。
それでは、皆さんのご参加をお待ちしています!