カンカン照りの強烈な日差しの下、
巫部 紫苑は日傘を手に歩いていた。
「あら?」
今日も真夏日だ。熱波のような風が肌をなぞれば、大粒の汗がにじみ出る……と、思いきや。
「……雪、でしょうか?」
7月も下旬だというのに、唐突に空を覆った雲からはらはらと降り落ちるのは、確かに雪だ。
それだけではない。
「! 今度は雷が……!」
一瞬で天候は移り変わり、雷を伴う暴雨が降り始める。
紫苑はあっという間にずぶ濡れとなってしまった。
明らかに、普通の天気ではない。紫苑がそう気づいたところで、
『やれやれ……こいつは厄介なヤツが現れたな』
頭の中へ声が届いた。
テオだ。
『ヤツは天候を操るようだ。
放っておいたら……寝子島がバラバラにされちまうぜ。
お前ら、何とかしやがれ』
「ヤツ……ですか」
紫苑は見た。
シーサイドタウンのど真ん中。そこに生まれた巨大な竜巻を。
その中心に潜む、長大な龍のような生き物を。
周囲には、突然の竜巻にビルの中へ避難する人々の姿。
それに、何か異様な気配も感じられる。
「龍の他にも、何かいるみたいですね……」
ともかく、あの奇妙な生き物を何とかせねばならないようだ。さもなくば寝子島は次々に襲いかかる暴風や轟雷に引き裂かれてしまうだろう。
幸い紫苑の他にも、強力な敵へと立ち向かおうとする仲間たちの姿も見て取れた。
雷鳴のような龍の咆哮が、空へと響き渡る。
しかし紫苑は慌てず、どこかのんびりと思考をめぐらせた。
「さて、どうしましょうか?」
こんにちは、高城ヒトです。よろしくお願いします。
巫部 紫苑さん、ガイドに登場してくださりありがとうございました。
ご参加いただける場合は、ガイドに関わらず自由にアクションをかけてください。
概要
寝子島へ、天候を操る強力な敵が現れました。
豪雨に暴風、雷、猛吹雪に竜巻と、島の人々はめまぐるしく変わる天候に翻弄されています。
今のところ一般人には、季節外れの異常気象として受け止められているようですが、
このままではいずれ、この世ならぬ敵の存在が明らかとなり、フツウは壊れてしまうでしょう。
人々が異変に気付く前に、敵を排除してください!
アクション
敵は以下の三種が確認されています。
いずれも強敵であり、撃退に手間取ったり、万が一皆さんが敗北してしまえば、
島は壊滅状態に陥ってしまうことでしょう。
気合を入れて挑んでください!
◆天龍
巨大かつ長大な身体を持つ東洋風の龍。
天候を自在に操る能力を持っている。
直接戦闘においては、突風で吹き飛ばす、落雷を落とす、猛吹雪を巻き起こす、
氷柱を発射するなど、多彩な攻撃をしかけてくる。
シーサイドタウンに渦巻く竜巻の中に潜んでいる。
◆水妖仙
二足歩行のカエルのような生き物。
高い知能と社会性を持ち、天龍を信仰対象として崇めているようだ。
十体ほどの群れを成して周囲をうろめき、天龍を脅かす者へ襲いかかる。
神通力を持ち、水を操り弾丸として発射したり、水に乗って移動したり、
水に潜って姿をくらませる術を使用する。
◆龍魚
天龍の眷属である小型の生物。鋭い牙と刃のようなヒレを持つ魚の姿をしている。
主に強い風や吹雪の中に潜んでおり、高速飛行で獲物を狙う。
島の全域に出現し、その数は無数。
備考
ろっこんは自由に使用することができます。
ほしびとは、「星の力(虹)」のみ使用可能です。
以上になります。
それでは、皆さんのご参加をお待ちしています!