道を歩いていた
鴻上 彰尋は、見慣れないものを目にして、ふと足を止めました。
近くを流れる川の水面を、すい~っと流れていくのは……。
「カヌー……いや、ゴンドラ?」
穏やかな流れの上を、お客を乗せたゴンドラがゆっくり、ゆったりと進んでいきます。
オールを持った船頭のおじさんが、川べりを歩く彰尋を見て、チャオ! と挨拶しました。おじさんもお客たちも、外国人みたいです。
そんな光景に、彰尋は不思議な感覚を覚えます。何だかどこか懐かしいような。不思議な世界へと、吸い込まれてしまいそうな……。
首を傾げていると、今度は道端にある旅行代理店の店頭へ張られた、一枚のポスターが目に入ります。
そこには、こう書かれていました。
「『イタリア旅行、行ってみた~い』?」
思わず口に出して読んでしまった、その瞬間。
「うわ!?」
彰尋の身体はふわりと浮かび上がり、ポスターに描かれたイタリアの風景へと吸い込まれていきます。
気が付いたときには、見慣れた寝子島の景色はすっかり消え失せて、目の前には色鮮やかな街並みが広がっていました。
古くて可愛らしい建物。エメラルドグリーンの川を行き交う、何台ものゴンドラ。にこにこ笑顔の人々が、彰尋を見て言いました。
チャオ!
彰尋はきっと、この場所のことを知っています。どこかで見たことはあるでしょう。
そう、ここは、
「水の都ベネチア……ここは、イタリアだ!」
こんにちは、茄子です。
鴻上 彰尋さん、ガイド登場ありがとうございました。
神魂の影響でイタリアに導かれ、旅を楽しむ日常フリーシナリオです。
イタリアのどこかに四次元的に移動したあと、自由に過ごすことができます。
その日だけでもいいし、何泊かしてもいいです。時期が来たら自然と終わり、帰れます。
自分なら持っていくだろうなと思う旅の道具も、服装も揃っています。
GAを組めば、お友だちとも一緒に旅を楽しむことができます。
何故か学校や仕事の心配をすることもありません。
実際に、旅を終えると問題なく日常に戻れてしまいます。ご安心を。
現実ですが、夢のように捉える人もいることでしょう。それぞれの解釈でどうぞ。
行き先はひとつかふたつで、イタリアであればどこでも自由です。
もちろんベネチア以外でもOK。
検索して簡単に出てくる程度の名所であれば、ご自由にどうぞ。
マスターはイタリアに詳しいわけではありません。お手柔らかにお願いします。
<イタリアの名所一例>
・コロッセオ(ローマ)
・ピサの斜塔(ピサ)
・ミラノ大聖堂(ミラノ)
・青の洞窟(カプリ島)
NPCも偶然旅していることがあり、ずっとでなければ、いっしょに楽しめます。
特定のマスターさんが管理してるキャラ以外でしたら、ご自由にどうぞ。
特に中沢 リッカルドは、みんなにイタリアを案内してあげようと張り切っています。
頼めばいろいろ教えてくれるかもしれません。
言葉は何故か通じるようです。
逆に、通じなくてカタコトの英語やイタリア語とジェスチャーでがんばるというのもOKです。
それでは、皆様のご参加をお待ちしております。