「……あれれ?」
椿 美咲紀は気付いたら知らない草原に立っていた。
彼女が自らの身体を確認してみると、寝子高の制服を身に纏っていた。
「えーと、あれ? 何で制服?」
そこで彼女はおかしいと気付いた。
美咲紀が覚えている最後の記憶では、彼女は寝ようとしていたところだ。
だから、このような格好をしている筈がない。
「どういう事です?」
そんな事を呟いて、ふと周囲を見渡すとどう考えても変な光景が目に入る。
かなり遠くではあるものの、明らかにとてつもない大きさだと解る樹。いや、あれを樹と言って良いのだろうか?
まるであれは創作のファンタジーで割りと良く見る世界樹である。
そこで馬が走るような音が聞こえてくる。しかし、馬なんて自分の近くにはいないと美咲紀は辺りを最後見渡しながら思う。
だが、良く聞いてみるとこの音は彼女よりも上空から聞こえてくるではないか。
「ペガサス、ですか?」
そう、ペガサスだ。かなり巨大な体躯の翼をもつ白馬。
それを見て、漸く彼女は事態に気付く。
つまりは、これはあれだ。最近のラノベなんかで良くある異世界転移。
何でこんな事になっているか解らないけど、一つはっきりしている事がある。
ペガサスやあの巨大な樹はとても見事であるという事だ。もっと近くで観察してみたいと彼女は思った。
すると、先程まで何も持っていなかった筈なのに、何時の間にか美咲紀の手にはいつも取材で用いているメモ帳やデジカメがあった。
「うーん。これは多分チートってものなのです」
本当にそうなのかは解らないが、美咲紀の中ではそういう事になったようだ。
良く解らないけど、とりあえず取材しよう。そして、自らの創作活動の糧とさせて貰おう。そう、美咲紀は考え、世界樹らしき大きな樹の方へと走って行った。
こんにちは、昂祈です!
まずは椿 美咲紀さん。ガイドに登場して頂きましてありがとうございました!
前回に続いて、今回もフリーシナリオ形式のシナリオです。
今回は皆さんに異世界へと行って頂きます。
但し、異世界に行って何をするかは皆さんの自由です。
ガイドでも出ていますが、皆さんにはチート的なものが与えられているので、何でもできます。
現実ではあり得なさそうな食べ物をひたすら食べたり、異世界で珍しい魚を釣ったり、冒険したり。
冒険もチートな戦闘能力を持ってるという設定でダンジョンの探索、モンスターとの戦い、魔王との決戦。
それとも、仲の良い人と魔法で空を飛んだり、ドラゴンの背に乗ったデートしたり。
ちょっと普段とは違う異常事態という事で、気になる人に大胆に迫ってみるのもありかもしれません
※お色気的な描写はらっ倫が許す程度に頑張ります。
勿論、見た目から変更してエルフとか竜人とか異世界の住人になるのもありです。
突然飛ばされた異世界で、どのような過ごし方をするか!
全ては皆様次第です。
<異世界について>
所謂剣と魔法のファンタジー世界ですが、具体的な事は特に決めていません。
魔王がいるとか、戦争している、逆に平和である等々。
全員が同じ世界に行くわけではないので、それぞれで自由に考えて頂いてOKです。
全て皆様のご自由です。
勿論、いつものように一緒に行動したい人とはGAを書いて頂く事で同じ異世界へと行く事が可能です。
因みにこの異世界召喚は一時的なものなので、シナリオ後にちゃんと元の世界へと戻れます。
原因などは不明だったりしますが。
<NPCについて>
遠藤 健。寝子島高校2年2組在籍。
健に何かさせたい場合は、アクションに書いて頂ければ、そのアクションに沿う形で登場します。