冬の朝。
北条 冬華は目を覚ますと、たわわな胸を触ってみた。
「また大きくなりました……」
頬を赤らめつつ、家を出たそのとき!
「ふはははは~」
なんと、荒くれ者どもに囲まれてしまった。
「金を出せ!」
「抵抗するな!」
「おっぱいも出せ!」
冬華は敵に隙がないか視線を走らせる。
ボクシングの心得がある冬華は、一か八か戦って難を逃れようかと考えたが……
目の前にはナイフに拳銃。
「きゃあ~」
さすがに声をあげてしまった。
冬華、絶体絶命のピンチ!
しかし、そのとき遠くから声が聞こえてきた。
「…………ぁーい!」
最初はよく聞こえなかった。
が、同じことを叫びながら近づいてくるので、今はよく聞こえる。
その声は、確かにこう言った。
「おっぱぁーーーい!」
荒くれ者どもは振り向いた。
「ちっ」
「きたか、おっぱい野郎」
「返り討ちにしてやるぜ~」
彼らの視線の先には、最高に格好良いコスチュームで、ビルからビルへと華麗に飛び移るヒーローの姿があった。
「おっぱーい!」
説明しよう。
ここはご存知のように凶悪な荒くれ者どもがはびこる犯罪の町、ブラックアイランド
寝子おっぱい島。
だがこの島には、荒くれ者どもを倒し、庶民を守るヒーローがいる。
そう、彼らこそ、我らが
おっぱいヒーロー!
おっぱいヒーローは、おっぱいと叫ぶことであらゆるヒーロー要素を現実化することができる。
衣装も武器もパワーも魔法も、なんでも最高に格好良い。
ただ、おっぱいと叫ぶのをやめてしまうと、その力はどんどん消え失せてしまう。
だからほら、こうしてる今も叫んでいる。正義のために!
「おっぱーい!」
冬華の前に現れたのは、おっぱいヒーロー<NO.0045>の
シゲルだ。
普段は真面目な高校生だが、庶民のピンチとなれば、どこからともなくやってくる。
「おっぱーい!」
定期的に叫びながら、おっぱいヒーロー・シゲルは赤く光る格好良い剣を召喚した。
「おっぱーい!」
剣にヒーローのパワーを溜めるため、天にかざしてまた叫ぶ。
「おっぱーい!」
空を割いて雷が轟くと、
「おっぱーい!」
そのエネルギーが剣に宿る。
「おっぱーい!」
くるっと回ってポーズをつけると、
「おっぱーい!」
目の前の荒くれ者どもに向かって、駆けだした。
「覚悟しろ、おっぱぁーーーい!!!」
命を救ってもらった冬華がそのとき何を思っていたかはわからないが、ただ、かすかに微笑んでいた。
「…………」
ごきげんよう。水月 鏡花です。
ここは凶悪な荒くれ者がはびこる犯罪の町、ブラックアイランド寝子おっぱい島です。
いつもの島ですよね?(違います。パラレルワールドか何かでしょう)
シナリオガイドには北条 冬華さんに登場していただきました。ありがとうございます。
参加していただける場合は、ガイドには縛られず自由にアクションを楽しんでください。
◆立ち位置
あなたは、おっぱいヒーロー(または、おっぱいヒロイン)となって、
この犯罪だらけの島の治安を守ってください。
男でも女でも、「おっぱい」と叫ぶたびに、衣装が替わったり、武器が召喚されたりします。
また、それを維持するためにも、ちょくちょく叫ぶ必要があります。
そのため、みんなで意味もなく(意味はありますが)、叫びながら戦うことになります。がんばってください。
羞恥心を持ったままの人もいれば、不思議とここでは持ってない人もいます。どちらでもご自由に。
・荒くれ者
・被害者
・その他、ありそうな設定の誰か
での参加も歓迎です。
荒くれ者の方は、どのようなキャラでどのような悪さをするのか、
なるべくコメントページに書いていただけると、助かります。できれば早めに。
ろっこんも不思議と使えるようです。
▼今回の敵情報
・怪盗ル・パンツ(男でも女でもパンツを盗む。こっそり盗んだり、無理矢理盗んだり)
・殺人鬼切り裂きチャック(刃物を振り回して切りつける。社会の窓が常にあいているマヌケ野郎)
・銀行強盗チャリンジャー(自転車で颯爽と現れて、銀行その他で金を盗む紳士)
※PCさんの中に荒くれ者がいた場合、NPCの出番は少なくなると思います。
▼今回の被害者情報
・クローネという名のかよわい女性(いちごのパンツを盗まれます)
・鷲尾礼美(寝子おっぱい高校の保険医。切り裂きチャックに狙われます)
・桜栄あずさ(寝子おっぱい高校の理事長。チャリンジャーにお金を狙われます)
※PCさんの中に被害者がいた場合、NPCの出番は少なくなると思います。
小学生男子的なエッチさはあるかもしれませんが、それ以上はありません。
ただただ、おっぱいと叫ぶだけです。
安心して(がっかりして)参加してください。おっぱい!