「うん、確かにおっぱいが触りたいとかサンタさんにお願いしたよ」
横嶋 下心は爽やかな笑顔でそう言った。
黙っていれば爽やか好青年だが頭の中はエロスで一杯の思春期真っ只中な彼は、その願望にまっすぐなお願い事をたしかにした。
下心の目の前には、たわわに実ったおっぱいをぷるぷるさせ、美味しそうに草を食むホルスタイン種の牝牛。
(もしかして、それが原因だったりするのかな……)
サンタポストへ投入した手紙を思い出しながら、彼は考える。
――キミ、おっぱいとか触りたいんだって?
安心しなさい、私がなんとかしてみせよう。
そんな声が聞こえてきたかと思えば、いつの間にかのどかな牧場に下心は立っていた。そして、目の前には牛。まわりにも牛。見渡せば牛、牛、牛のオンパレードである。
「機械が壊れてしまってね。だから、どうしても人手が必要なんだ。
優しく、だけど情熱的に絞ってくれると助かるよ」
「た、確かにレディだけど……」
目の前にいたのは季節外れの麦藁帽を目深に被った男性だった。この牧場のオーナーである三田(さんた)さんだ。彼は本当にすまなそうに頭を下げた。
「この牛の乳が必要になるんだ。頼むよ……。でないと、
寝子島の住人の命が無いよ?」
三田の言葉に、下心は「え?」と目を丸くする。
「君は『夢魔』ってしっているかい?」
三田は真面目な顔で問いかけると、下心が答える前に「夢魔はね」と言葉を続けた。
「男性からあるものを搾り取ってしまう命を奪う悪魔さ。そんな彼らが寝子島の住人を襲おうとしている。だが、彼らが求めるものは……おっと、これ以上言うと【ら倫】に引っかかるから推測してもらうとするが、ともかくたくさんの牛乳があれば夢魔たちは男性を襲わず牛乳を持ち帰り、危機を脱することができる筈だ」
だから、寝子島の住人を救うためにも、牛の乳絞りを手伝ってくれ。三田は真面目な顔で深く頭を下げた。
貴方がたもまた、下心同様呼び出された模様だ。
寝子島の住人を夢魔から救うべく、たくさんの牛乳を搾らねばならない……。
菊華です。
横嶋下心さんのお願いをかなえてみました。
正し【ら倫】の壁は厚かった模様です。しかたありません。
今回はほのぼのと三田さんの牧場で過ごすシナリオ……ではありません。
寝子島に襲い掛かると言う夢魔の大群を退けるためにも牛乳を準備しなくてはならないのです!
え? 何故牛乳かって?
お察しください。ガイドで三田さんが言った台詞がヒントです。
難易度:★★(シナリオガイドと注意事項は読みましょう)
※難易度について、くわしくはマスターページをご覧ください。
今回は下記の行動のうちどちらか1つを選んでアクション冒頭に記載願います。
*牛の乳絞り
バケツ(2L)一杯にミルクを絞っていただきます。
牛さんたちは神魂の影響でとっても美味しくて沢山のミルクをだしてくれます。
絞ったミルクは三田さんに持って行きます。
すると三田さんがタンクに入れてくれます。
その後瓶詰め、消毒などをおこなってコンテナに入れてくれます。
(学校給食などで瓶の牛乳入れられている容器だと思ってください)
ともかく、たくさんの牛乳が必要です。
必死に絞ってください。でも、強すぎると牛さんたちは逃げてしまいます。
*牛乳を運ぶ
牛乳が入ったコンテナを、魔法陣の上に運びます。
途中、牛乳の匂いにつられたのか愛らしい子猫や子犬が寄ってきますが、
彼らに奪われないよう、用心しましょう。
彼らは気を抜くと瓶牛乳を掠め取っていきます。
牛乳を魔法陣に運ぶと自動的に寝子島の家庭に送られます。
*おまけその1
自分が夢魔を退治したい!という方は【覚悟完了】タグをアクション冒頭にお願いします。
牛乳を魔法陣に運んだついでに寝子島にとび、夢魔と対峙できます。
何が起こるかは……わかりません!
タグがない方は夢魔と対峙する事はありませんのでご安心ください。
*おまけその2
がんばったらがんばっただけ寝子島への脅威は取り除かれます。
無事に夢魔の大群を退けられたらミルク鍋を頂く事が出来ます。
それでは、よろしくお願いします。