1300年代初頭、寝子島から遠く離れた地で起きた銃と血による悲劇と混乱は
皮肉にも世界に華やかな「狂騒の時代」を生み出した。
狂騒は女を家から解放した。
心も体も締め付けるコルセット、裾を引き摺るドレス
美しくなびく髪を何時間もかけ手入れし、旦那様に微笑まないといけない華やかな地獄。
女は、彼女は解放された。
コルセットからも、長ったらしいドレスからも淑女として振る舞い続けることからも。
髪はショート、膝丈のドレスに真紅のストッキング、華やかなアクセサリー、それが最高の衣装。
彼女を照らすのはスポットライト、口からはジャズに合わせた甘い歌声
幕が下りれば彼女は煙草を燻らせ、眉を顰められた酒を幾らでも呷るだろう
そして夜はスポットライトを自らの意志で光らせ、酒を飲みかわし、ベッドが次の舞台になる。
彼女の手帳にはこう記されていた
『来週の月曜、ニャール街から来る投資家の前で最高の演技を見せてあげないと』
(PL)
非情に細かい指定、演出をお願いしたのにも関わらず、素敵に仕上げて大感謝です。
イラストから伝わってくる物語の力が凄い!頼んでよかった!