口の中に広がる花一華が、堰き止めていた何かを壊していく。
茎に結ばれた柘榴色のリボンに目を細めて、すっと瞳に彼女を映す。
間接的に触れたのは花だけではなく、心も…
向けられる視線の温かさに、可能性と期待の欠片が秘められている。
水底とディアナの風が緩やかにそよぐ。
紫のアネモネの花言葉:あなたを信じて待つ
(既に待たせすぎというぐらい待たせてるんだがな…)
(いつまで?)
*
綺麗に仕上げてくれたぴよこ絵師と自分の誘いに乗じた結城へ感謝を。
>結城
別に普段どおりだ。…だが礼は言っておく。
神嶋くんかっこいいねぇ…スーツ似合うよ♪