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お出かけの一日
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城山 水樹
はこの一カ月間、一日千秋の思いでこの日を待っていた。
一カ月前に海外取材へ向かったカメラマンの恋人である
ヒュー・ヒューバート
が本日ようやく帰国するのである。
待ち侘びたとは正にこの事だろう。勿論、この一カ月の間、二人は連絡を取り合ってはいた。
4月などは、宿泊先のホテルからヒューから水樹へ誕生日のメッセージだって届いたのだ。
しかし、直接彼の声を聴けない事が、その姿を見る事が出来ない事が、これほど辛い事だとは水樹とて思っていなかったのだ。
だけど、それも本日で終わり。直接会ったら、沢山沢山、話したい事がある。
そして、水樹は待望の姿を見つけた。
「ヒュー……おかえりなさい」
「うん。ただいま」
水樹は涙がこぼれそうになるのを微笑みで誤魔化して、彼に思い切り抱き付いた。
それなりの勢いではあったが、ヒューはきちんと水樹の事を受け止めて、彼女の事を抱き締める。
互いに一カ月ぶりの抱擁。ヒューはその感覚に日本に帰って来たのだという実感が沸き、そして、水樹もまたヒューが帰って来たのだと感じる事が出来た。
それから二人は木天蓼市内のアパートに戻って色々な事を話している。
こうして二人の時間の時には、大抵水樹が色々な事を話して、聞き上手であるヒューは聞き役に回る事が多い。
それでも、水樹もヒューがどんな事をしてきたのか気になるようで、タイミングを見てヒューも適度に話したりして。
そうして、様々な事を話して聞いて。それは、水樹が話し疲れて眠るまで続いたのであった。
自らの腕の中で安らかに眠る水樹を見て、ヒューもまた今日は良く眠れそうだと瞼を閉じた。
「水樹、今日はオフなんだよね?」
「ええ、そうだけど」
「なら、久しぶりにデートでもしようか」
日が明けた次の日。そんな会話を交わした二人はデートに出かける事に。行き先は寝子島である。
寝子電に乗って、水樹の地元でもある参道商店街がある旧市街へと向かう為に寝子島駅で降りる。
水樹の地元でもあるという事で、こうして二人で寝子島を訪れるのは初めてというわけではなく、今までにも何度も訪れているのだ。
しかし、それなりに見知った街である筈のそこはまるで初めて訪れた街であるかのように、ヒューには感じられた。
これは今に始まった事ではない。
水樹と一緒に歩けば、いつでも新鮮さを感じてこのような感覚に陥るのだ。それはこの半年、変わる事のない事であった。
「それでね。モデル仲間に呼ばれてパーティーに行ったんだけど。それがまた楽しくて、まるで高校生時代に戻ったようだったわ」
「そうか。楽しめたなら良かったね」
今の話は、4月に水樹が参加したパーティーの事。
水樹もヒューも互いにこの一カ月間、何があったかを話してもなかなか話したりない。昨日だって、ベッドの中であれだけ沢山話したというのに話は尽きる事がない。
水樹の話を聞いて、彼女が一カ月間、どんなふうに過ごしていたかヒューには想像がついた。いや、元々想像がある程度出来ていた事ではあるのだ。
彼女はモデルとしてプライドと拘りを持っている強い女性だが、実のところ弱いところもちゃんとある女性だとヒューは知っている。
だから、この一カ月間、水樹がどんな思いでいたかも解る。
「水樹。随分と楽しく過ごしてたみたいだね」
「もう、ヒューったら!」
だからこそ、敢えてその事は口には出さない。
ヒューが少し揶揄うような口調でそう言うと、水樹は頬を膨らませて抗議するのであった。
普段、快活的なお姉さんというような性格の水樹がそのような態度を取るのを知ったら、モデル仲間達はどのような反応をするだろうか?
適当なところで、二人は朝食を摂る為に喫茶店に入る。
勿論、そこでも二人の間に話は尽きる事がない。何せ、この時を水樹は待ち侘びていたのだから。
朝食を食べて、一区切りしたところで二人は喫茶店を出る。
寝子島神社へとお参りした後、おみくじを引いたらお互いに恋愛運は良くて、思わず笑顔に。
すると、瞬間、二人の目が合う。
ヒューと水樹は身長がほぼ同じ高さであるので、こんな風に目が合う事は珍しくないのだ。
つまり、今までにも何度も目が合った事はあるのだが、その度に互いにちょっと恥ずかしくて赤面をしてしまう。
そして、それは今回もまた変わらなかった。
付き合いだして半年だと言うのに、未だにこんな気持ちでいられるなんて水樹は思いもよらなかった。
二人の関係が進んでいないというわけではない。肌を合わせた事だって、それなりの回数あるのだ。
なのに、未だに目があっただけでこんな風になる。
(……私、どれだけヒューのこと好きなの……)
そんな風に思う水樹だったが、それはまたヒューの方も同じ事であった。
暫く二人は無言で、手を繋いで歩く。
すると、ふと何かを思い出したのか、唐突に水樹が提案をした。
「ねえ……これからエノコロ岬へ行かない?」
「ここがエノコロ岬か」
「ええ。何でも最近、人気のデートスポットらしいわ」
シーサイドタウンのエノコロ岬。そこにある丘の上に猫恋の鐘という一緒に鳴らし綺麗な音を奏でれば、2人に永遠の祝福がもたらされるという逸話のある鐘があるのだ。
水樹の言葉通り確かに人気はあるようだと、ヒューは思った。
本日は休日であるという事もあるのだろうが、自分達と同様に丘の上を目指しているカップルの姿が見えるし、逆に丘の上から戻ってくるカップルもいる。
登るのが少し辛い丘の上へと辿り着いてみると、そこには順番待ちの列が出来ていた。
すると、鐘の音が二人の耳にも届いた。他のカップルが鳴らしたのだろう。
ただ、鐘の音を鳴らすだけなのだから、そう時間はかからないだろう。水樹とヒューも手を繋いだままその列へと加わった。
幾度か他のカップルが鳴らす鐘の音が聞こえた。どうやらもうそろそろらしいとヒューが思っていると、順番が近づいてきた為に緊張でもしたのか、水樹がぎゅっと彼の手を握る。
すると、ヒューは水樹の手をそっと握り返した。
そして、漸く二人の番。
鐘から垂れ下がっている二本の紐。それを二人はそれぞれに握る。
「いくよ」
「うん」
言葉のやり取りは短く。しかし、自然と合った息で二人は鐘を鳴らす。
その澄んだ綺麗な鐘の音はエノコロ岬に響き渡る。
綺麗な鐘の音が鳴った事に、心底幸せそうな表情を水樹は浮かべる。
その魅力的な顔が目に飛び込んで来たヒューは、思わず暫くの間見惚れてしまうのであった。
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あとがき
担当マスター:
昂祈
ファンレターはマスターページから!
昂祈です。
お出かけの一日のリアクションをお届けいたします。
今回はお出かけするというコンセプトだけをぶち上げて、どのような行動をするかは完全にお任せするというものでした。
こういったフリーシナリオというべきタイプは初めてだったわけですが、それだけに皆様のアクションは興味深く拝見させて頂きました。
初めてのシナリオタイプの執筆という事で、ドキドキものだったわけですが、私自身はとても楽しんで書く事が出来たと思います。
こういったタイプのシナリオもまた定期的に書いていきたいと思っていますので、その時はよろしくお願いします。
それでは、この度のシナリオにご参加頂きありがとうございました!
またのご機会ありましたら、是非よろしくお願いします!
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担当ゲームマスター
昂祈
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
15人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年11月28日
参加申し込みの期限
2017年12月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年12月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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