夕日が見慣れた風景を朱に染める。
部活帰りの少年は眩しさに目を細め、海岸沿いを歩く。
クラスメイトが見慣れた、いつものおどけた表情とは違った顔をして。
そんな顔を、大好きな人達には見せたく無くて。
だから少年は一人で波打ち際まで歩いて行った。
ここなら、彼の表情を見る事が出来るのは、のんびりと空を漂うカモメ位のものだろう。
しばらく、そうして立っていた。
太陽は沈み行き、朱から赤へ勢いを落とす。
そして夜が、追いかけて来た。
薄れゆく陽の光が、星々を隠しきれなくなり、暗い青が空を染める。
最後の抵抗とばかりに雲を赤く燃えあがらせた太陽は、ゆっくりと小さくなっていく。
少年は光を追いかける。
靴を脱ぎ、靴下を脱ぎ棄て、ズボンの裾を捲くりながら、海へと踏み込む。
羽根があれば、西の空へ飛んで行っただろう。
だが少年に翼は無く、泳いで追ったとしても、到底届きはしなかっただろう。
逢魔が時が過ぎるまで、空を、海を受け止めるかのように、少年は手を広げていた。
光が消え、深まる秋の海の冷たさに気付いた頃。
ようやく振り返った少年の顔は、いつもの表情に戻っていた。
俺の事をまってくれる…そっか、そうだよな。
カラスがないてひがしずんだらかーえる!
カラスが鳴く頃にはお帰りよ。
君を待つ人も居るだろうから。
ダイジョウブ!おれはうみのこげんきなこ!
へっぷち!
無限に広がり無限に色を変える空、何時如何なる時も暖かい光をもたらす太陽
海はそのすべてを写し、包み込む
だから俺は この海の元 空に憧れ 太陽に魅了される
(PL)
このフリイラを見た瞬間魅了されてしまった…
想像をはるかに超える景色がそこにはありました。
『海がモチーフのキャラが、空と太陽に憧れ見惚れている』
というのをイメージとし、状況も割とぼんやりとした感じの発注文から
このような素晴らしいイラストが出来るとは…!
ずっと頼んでみたかったイラストを素晴らしいものにしてくださり、本当にありがとうございました!!
お、おーい! か……風邪引くぞー!!