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- 00月00日生 00歳
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ニャンバラ大会、いざ、シバけ！！
◆スポーツニャンバラ
有沢 茉奈と閑野 カノン、水上 桜と滝沢 匠はダブルデートを楽しんでいた。旧市街をお喋りしながら歩いていると、ケンスケと名乗る猫が４人の前に現れた。ケンスケ曰く、すぐそばにある剣が原公園でスポーツニャンバラ大会をやっているという。
「スポーツニャンバラ、面白そうだしやってみない？」
茉奈はケンスケの話に乗り気だった。この島では突発的にこういうことが起こるし、猫が喋っていることにも彼女は今更驚かない。しかし桜は違った。
（猫が喋ってる……きっと疲れてるんだ。よし帰ろう）
彼女は踵を返してここから去りたかったが、そういうわけにもいかなかった。茉奈は参加する気満々だし、カノンも気合を入れている。匠のほうをちらっと見ると、他の２人ほどではないが関心があるようだ。桜はこの状況を見て、仕方なく参加することにした。
公園のなかには既に他の参加者がいて、皆それぞれに武器を持っている。武器といっても、柔らかそうな素材でできている。
（これなら怪我の心配もないか）
スポーツチャンバラ自体が競技性よりも楽しむことを重視しているとどこかで聞いた気もする。そんなことを思いながら眺めていると、シングル戦で２人が戦っているのが見えた。そして相手に攻撃が通った瞬間、派手なエフェクトとともに吹っ飛んだ。
「……え？」
それだけではない。吹き飛ばされた相手がぶつかった地面がトランポリンのように跳ねて、何事もなく着地した。もちろん怪我ひとつしていない。桜はその光景を見て少し考え、そしてそれ以上の思考を止めた。
色々な試合形式があるようだが、それぞれのカップルでチームを組んで戦うことにした。必然的に茉奈とカノン、桜と匠が敵味方に分かれて戦うことになる。それもかなり大人数で行うチーム戦だ。
「それじゃ武器を選ばないと」
茉奈は用意された武器を眺める。それぞれに特徴やヒッサツ技があり、これらを活用して戦う。色々見比べた末、茉奈はイッポンヤリ。カノンはタツナガマキ。桜はシバキカタナ。匠はバットウカタナを選んだ。他のチームメンバーも武器を選び終え、開始の合図とともに参加者が一斉に駆けだした。
茉奈の武器はリーチの長い槍型。それを活かして相手を寄せ付けない戦いができる。対してカノンは柄の長い刀型。振り回して広範囲を攻撃できる。
しかし敵と距離を取るのはいいが、攻めに転じるのが難しい。そこでカノンがヒッサツ技『スイコミトルネード』を展開して、大きな竜巻を引き起こす。これでまわりの敵を吸い込み、まとめてふっとばす大技だ。
もし仕留めることができなくても敵が集まるので、そこに茉奈のヒッサツ技『イッポンづき』を放ち、直線状の全ての敵を一気に貫く。派手なエフェクトとともに大勢の人たちが吹っ飛ばされていく。
「やったね！」
一気に敵チームを減らし、２人でハイタッチを決める。一方その頃、桜と匠も健闘していた。
桜のシバキカタナはスタンダードな長剣タイプ。匠のバットウカタナは鞘つきのカタナ型。一瞬で間合いをつめ、渾身のイアイを繰り出す。お互いの武器の特性が異なることを活かし、他のチームの連携を崩すようにバッサバッサと切り倒す。そのたびにエフェクトが飛び交ってなかなか派手だ。
それぞれの役割を考えて、時には連携し、時には単独で敵を倒していく。ヒッサツ技を組み合わせていた茉奈たちとは違うタイプのチームプレイだ。そして敵も味方もだんだん数が減っていき、いよいよ茉奈たちと桜たちが対峙した。
「燃えてきたわね」
茉奈は楽しそうに武器を構えた。お互いのチームで残っているのは自分たちだけ。つまりこれが事実上の最終決戦。そうなると自然とテンションが上がってくるし、緊張感も出てくる。
最初に突っ込んだのは茉奈とカノンだった。カノンの『スイコミトルネード』で桜と匠を吸い込み、茉奈の武器が放つ『イッポンづき』でまとめてぶっとばそうとする。
しかし桜はここまでの戦いで同じ武器、同じヒッサツ技を見ている。先手を打って『かんつうウェーブ』で衝撃波を飛ばして距離を取る。
匠の武器を考えると２対２ではなく、１対１の状況をそれぞれ作り出したい。そう思った直後、匠が一瞬で間合いを詰めて茉奈とカノンの間に割って入る。咄嗟にかわした２人のうち、カノンのほうに匠は向かっていった。必然的に茉奈と桜が対決する形になる。
その場の雰囲気も相まって、真剣に相手の様子を窺う。先に踏み込んだ茉奈のイッポンヤリを桜のシバキカタナが弾く。攻防のたびに派手なエフェクトが展開し、場が華やぐ。気づけばギャラリーも集まってきた。
「はあ！」
桜が一歩距離を詰めた。茉奈は槍を構え直すが、間に合わない。次の瞬間、茉奈の体が吹き飛んだ。
「負けちゃったかー」
吹っ飛ばされた茉奈はそう言いながら楽しそうに笑った。桜たちが戦っている間に、匠とカノンの一騎打ちも匠の勝利で決着したようだ。ギャラリーから４人に向けて拍手が送られる。
（負けず嫌いなところが出ちゃったかな）
桜は思わず真剣になってしまったことが少し恥ずかしかったが、他の３人は満足そうだ。
「なかなか楽しかったでしょ？」
茉奈の問いに、桜は小さく頷いた。
有沢 茉奈と閑野 カノン、水上 桜と滝沢 匠はダブルデートを楽しんでいた。旧市街をお喋りしながら歩いていると、ケンスケと名乗る猫が４人の前に現れた。ケンスケ曰く、すぐそばにある剣が原公園でスポーツニャンバラ大会をやっているという。
「スポーツニャンバラ、面白そうだしやってみない？」
茉奈はケンスケの話に乗り気だった。この島では突発的にこういうことが起こるし、猫が喋っていることにも彼女は今更驚かない。しかし桜は違った。
（猫が喋ってる……きっと疲れてるんだ。よし帰ろう）
彼女は踵を返してここから去りたかったが、そういうわけにもいかなかった。茉奈は参加する気満々だし、カノンも気合を入れている。匠のほうをちらっと見ると、他の２人ほどではないが関心があるようだ。桜はこの状況を見て、仕方なく参加することにした。
公園のなかには既に他の参加者がいて、皆それぞれに武器を持っている。武器といっても、柔らかそうな素材でできている。
（これなら怪我の心配もないか）
スポーツチャンバラ自体が競技性よりも楽しむことを重視しているとどこかで聞いた気もする。そんなことを思いながら眺めていると、シングル戦で２人が戦っているのが見えた。そして相手に攻撃が通った瞬間、派手なエフェクトとともに吹っ飛んだ。
「……え？」
それだけではない。吹き飛ばされた相手がぶつかった地面がトランポリンのように跳ねて、何事もなく着地した。もちろん怪我ひとつしていない。桜はその光景を見て少し考え、そしてそれ以上の思考を止めた。
色々な試合形式があるようだが、それぞれのカップルでチームを組んで戦うことにした。必然的に茉奈とカノン、桜と匠が敵味方に分かれて戦うことになる。それもかなり大人数で行うチーム戦だ。
「それじゃ武器を選ばないと」
茉奈は用意された武器を眺める。それぞれに特徴やヒッサツ技があり、これらを活用して戦う。色々見比べた末、茉奈はイッポンヤリ。カノンはタツナガマキ。桜はシバキカタナ。匠はバットウカタナを選んだ。他のチームメンバーも武器を選び終え、開始の合図とともに参加者が一斉に駆けだした。
茉奈の武器はリーチの長い槍型。それを活かして相手を寄せ付けない戦いができる。対してカノンは柄の長い刀型。振り回して広範囲を攻撃できる。
しかし敵と距離を取るのはいいが、攻めに転じるのが難しい。そこでカノンがヒッサツ技『スイコミトルネード』を展開して、大きな竜巻を引き起こす。これでまわりの敵を吸い込み、まとめてふっとばす大技だ。
もし仕留めることができなくても敵が集まるので、そこに茉奈のヒッサツ技『イッポンづき』を放ち、直線状の全ての敵を一気に貫く。派手なエフェクトとともに大勢の人たちが吹っ飛ばされていく。
「やったね！」
一気に敵チームを減らし、２人でハイタッチを決める。一方その頃、桜と匠も健闘していた。
桜のシバキカタナはスタンダードな長剣タイプ。匠のバットウカタナは鞘つきのカタナ型。一瞬で間合いをつめ、渾身のイアイを繰り出す。お互いの武器の特性が異なることを活かし、他のチームの連携を崩すようにバッサバッサと切り倒す。そのたびにエフェクトが飛び交ってなかなか派手だ。
それぞれの役割を考えて、時には連携し、時には単独で敵を倒していく。ヒッサツ技を組み合わせていた茉奈たちとは違うタイプのチームプレイだ。そして敵も味方もだんだん数が減っていき、いよいよ茉奈たちと桜たちが対峙した。
「燃えてきたわね」
茉奈は楽しそうに武器を構えた。お互いのチームで残っているのは自分たちだけ。つまりこれが事実上の最終決戦。そうなると自然とテンションが上がってくるし、緊張感も出てくる。
最初に突っ込んだのは茉奈とカノンだった。カノンの『スイコミトルネード』で桜と匠を吸い込み、茉奈の武器が放つ『イッポンづき』でまとめてぶっとばそうとする。
しかし桜はここまでの戦いで同じ武器、同じヒッサツ技を見ている。先手を打って『かんつうウェーブ』で衝撃波を飛ばして距離を取る。
匠の武器を考えると２対２ではなく、１対１の状況をそれぞれ作り出したい。そう思った直後、匠が一瞬で間合いを詰めて茉奈とカノンの間に割って入る。咄嗟にかわした２人のうち、カノンのほうに匠は向かっていった。必然的に茉奈と桜が対決する形になる。
その場の雰囲気も相まって、真剣に相手の様子を窺う。先に踏み込んだ茉奈のイッポンヤリを桜のシバキカタナが弾く。攻防のたびに派手なエフェクトが展開し、場が華やぐ。気づけばギャラリーも集まってきた。
「はあ！」
桜が一歩距離を詰めた。茉奈は槍を構え直すが、間に合わない。次の瞬間、茉奈の体が吹き飛んだ。
「負けちゃったかー」
吹っ飛ばされた茉奈はそう言いながら楽しそうに笑った。桜たちが戦っている間に、匠とカノンの一騎打ちも匠の勝利で決着したようだ。ギャラリーから４人に向けて拍手が送られる。
（負けず嫌いなところが出ちゃったかな）
桜は思わず真剣になってしまったことが少し恥ずかしかったが、他の３人は満足そうだ。
「なかなか楽しかったでしょ？」
茉奈の問いに、桜は小さく頷いた。
あとがき
担当マスター：
星織遥
ファンレターはマスターページから！
この度は、シナリオへのご参加ありがとうございました！
スポーツニャンバラ大会。
コミックや映画のようなエフェクトのなかで
皆さんが真剣に遊ぶ様子は執筆していてとても楽しかったです。
改めて、この度はありがとうございました！
スポーツニャンバラ大会。
コミックや映画のようなエフェクトのなかで
皆さんが真剣に遊ぶ様子は執筆していてとても楽しかったです。
改めて、この度はありがとうございました！
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2024年05月31日
- 参加申し込みの期限
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- 2024年06月07日 11時00分
- アクション投稿の期限
-
- 2024年06月07日 11時00分
