\ オーバータイム!/
神野 マキナ
ひんやりとしたアイスクリーム、 しっとりとしたブラウニー、 ふわりとつのがたった生クリームに、 とろりとしたソースが流れて線を描く 器の隅々まで甘いもので満ち満ちた、チョコレートパフェ でもね、それよりももっともっと、 あまーいものがあるの 「はい、あーん」 しなやかな指で銀のスプーンを取り、 一口すくって、差し出してくれる その涼しげな藍色の瞳を見つめると照れてしまうから、 スプーンに目をそらして、口を開く 舌の上に広がる甘さよりも、ずっとずっと甘いもの それはふたりで過ごす、この時間
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