薔薇窓を透かして降り注ぐ昼下がりの陽射しが、飴色の光沢帯びた床の木目を際立たせる。
等間隔に配置された長椅子の一隅に腰掛けたうら若き尼僧が、膝に腰掛けた眼帯の少年に優しく聖書を読み聞かせている。
「ここは少し難しいですかしら……どういたしましたの、真君?」
「ひえっ?な、なんでもないよおねえちゃん!」
小首を傾げて問われ、宗教画の聖母に似て整った尼僧の面差しに見蕩れていた少年が慌てて首を振る。
尼僧がくすりと口元を綻ばせる。
「おかしな真君ですわね。少し休憩にしましょうか」
「う、うん……」
尼僧服を通し、肉感的な膝の感触が尻の下に伝わってきて落ち着かない。
頬を赤らめて俯き、決まり悪げに揃えた膝をもぞつかせる少年を、密着した尼僧が心配げに覗き込む。
「どうなされたのです?」
「あの、えっと……ゼシカおねえちゃんはいい香りだなって」
「まあ」
一瞬目を丸くした尼僧がすぐに悪戯っぽくほくそ笑み、緊張に身を竦める少年の頭を優しくなでる。
さらさらとした亜麻色の猫っ毛が指の間を通っていく感触を楽しみながら、少年の頬に自分の頬を擦り合わせ控えめに嗅ぐまねをする。
「真君もいい香りですわよ。ミルクの匂いがしますわ」
さあ真君、ご覧ください
ここの所は少しむずかしいですわよね。でも大丈夫、つきっきりで教えてさしあげますわ
わからないことがあればなんでもお聞きくださいまし
……どうしたんですの?お顔が赤いですがもしや熱でもあるのでは……
風邪など召されたら大変ですわ(真君の額に手をあてようとし)
PL
これはいいおねショタ!真君の照れた表情が母性本能をくすぐります。そして確実にあたってる……ゼシカの豊かな胸の量感から目が離せません。デレデレの笑顔も二人の親密さを表現してて素敵です
絵師さま、素敵なポトレありがとうございました。