\ オーバータイム!/
花風 冴来
暗闇の部屋に灯っていた、私のランプが堕ちてしまった。 光がどこかに出て行ってしまった。 戸惑い転がり出た部屋の外も、変わらず闇が広がるばかり。 焦る私の目の前に小さな光が現れる。 きっとこれは私のランプの光。 親切なランプさんは私が追いかけて来るのを ちゃんと知っていて、私を待ってくれていたんだわ。 ねぇランプさん。ランプさん。 貴方は私を何処に連れて行ってくれるのかしら。 そうして蛍を追いかけた先で 少女は眩い月に出会う。
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