バイト帰りにヒサビサ雑貨とかCD買い漁ろーかってぶらついてたんよ。
で気になる店見っけてソッチ向いた途端…イキナリ前が日陰んなって。
そしたらオメー宇宙人でも見るよーな目であたしを見下ろすヤツが居やがんの。
モチロン踵返したさ。だってなんか笑ってっし“ソイツ”。こえーじゃん。
でも逃げるドコロか同胞に救難信号送るヒマもなく………コノザマっすわ。
コレが地球センス…って撮んのかよ。
いーけどその写真厳重に管理しろよ頼むから。
…誰にもゆーなよ。
コイツはさ。見た目もデケーがソレ以上に態度デカくて年上よりエラソーだし
ツラ合わすたびヒトのコトいじり倒すし正直ムカつくコトこの上ねー…けど。
ホントは言うほど自分を高く見れてなくて。ドッチかっつーとビビりで。
でも期待されたくて。ソレに応えたくて。いつも健気なぐらい頑張ってんだ。
誰よりも優しいから誰でもない自分にふっかけてんだって気がする。
だから誰よりも綺麗で。ドコに居たって目立つし。この世でイチバン強くなれる。
そーゆーの全部ひっくるめて…スゲー可愛いと思う。
初めて会ったとき、あたしの目と心に焼きついたコト。言わねーけどね。絶対。
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今も、変わらない。
秋物の買い逃しとか早めの冬物が出てないか、様子見がてらシーサイドを歩いてたら、まあ要するに暇つぶしの散歩なんだけど、歩いてたらね。
最高の暇つぶしのネタが、今しがた100万キロも歩いて旅してきたような恰好(誇張表現)で向こうから歩いてきたもんだから、思わずにんまり笑っちゃった。
私は迷わず"その人"を一番お気に入りのお店に引っ張り込んで……あとはこの通り。
なかなかのもんじゃない?
ほらほら、撮るわよ!
………これ、オフレコね。
この人は、物言いはずけずけしてるけど、お人よしで(赤の他人に体を貸すなんて人、聞いたことある?)、律儀だし、いざって時は別人みたいにカッコいい。ついでに、―これ秘密ね―繊細なとこはちょっと可愛い。
で、……時々。
時々、たくさんの言葉の奥に、この人のことが見えなくなって。
なら見ないようにすればいいのに、そんな時、私はじっとこの人のことを見つめてしまう。
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あのころの話。
(PL:字数が足りない……(
女の子たちの日曜日。落ち着いていながらぱりっと対比のついた色彩が素晴らしいです。
コーディネートのイメージ再現度も、150%でございます。
喜始暦様、ありがとうございました!)