……(狸寝入り)
……いじわる。
(PL:ドーム自体は日蝕のイメージ。
台座にはクローバー、花言葉は「私のものになって」遂げられない想いの「復讐」……。
もう役に立ちそうにないごちゃまぜに散らばった鍵に、素敵な靴も今は用なし。
何より、二人の身体の置き方に感じられるバランス。
全てのものにニュアンスが感じられて、言葉よりもよほど雄弁だとすら感じます。
綿串様、素敵なイラストをありがとうございました。)
心ってのはドコにある。頭? 心臓? ドッチもハズレ。
だって、未練を遺して化けて出たヤツは、ヒトのカタチをしてるから。
探そうとして炙り出したなら、たちまち……喪くしてしまうんよ。
最悪だろ。
そんなコトしなくたって、心はカラダ。
明かりを向けるより早く、マッチがすすけてしまっても。
目に見えたなら、ソレが全部。焦げついた歌や、手だって届く。傍に居る。
だから火遊びは、もう、終わり。
あたしは―――オマエのモノになる。
たとえば、どう思う?
あらゆる鍵をひとひねりの、万能の鍵師の指先……なんて持ってたら。
もし仮にそんなのがあったら、それはもうほんとに、ほんとに―――
馬鹿みたい。
人の心には、最初っから鍵なんてかかってない。
触れることを怖がらない人だけが、たぶんそれに触れられる。
その勇気がないなら、鎖でつないで、目を閉じて、ずっとずっと眠るだけ。
鍵なんて、なくなっちゃえばいい。
―――クローバーの花言葉はご存知?