頭のなかいっぱいに彼のことが広がって、どうしても寝付けない。
この長い夜が私に意地悪をする。
会いたくて、会いたくて、思いだけが募って。
眠れば夢の中で会えるなんてそんな保証はどこにもないから。
記憶の中で彼に会うの。
でも、それだけじゃ段々満足できなくなって――お月様に彼の顔を映した。
ああ、ここの長い夜が早く明けてくれればいいのに。
太陽の時間になれば、彼に会いにいけるのに。
ごめんねお月様、お月様のせいじゃないの。
お月様のこと、大好きよ。
でも今は――彼が一番なの。
苦しくて、狂おしくて切なくて。
会いたくて、側にいたくて。
夜の鳥籠は、いつになったら開くの?
(PL:
とても素敵なイラストありがとうございます!
可愛いネグリジェに切ない表情、そしておまかせにしてしまった背景もどれも素敵で、見とれてしまいます。
切なさも伝わってきて……。
ありがとうございました!)