「…そうね。
信じ続ければいつか貴女の背に
空を飛べる翼が生えるかもしれないわ。
…貴女は天使の様に可愛らしいから
明日には本物の天使になって
この空を飛んでいるかもね。
もも。世界で一番貴女が好きよ。」
心優しく純粋で愛らしい妹を愛しいと思う。
それと同時に浮かぶ劣等感と嫉妬。
私はどうしたって、この子のようにはなれない。
『ねぇ、本当はこの子が大嫌いなんでしょう?
いっそ突き落としてしまったら?』
頭の中で響くもう一人の自分の声に
理性で必死で抗って、私はまた妹に嘘をつく。
「世界で一番貴女が好き」と。
>(ラッセル)
あら、貴方はこの間の…。
…ねぇ、貴方は、今幸せ?
「いいお天気…。
風が気持ちいいね。
屋上から眺める景色、僕、大好き。
小鳥さんのように空を飛べたら
もっと素敵な景色が見られるかな?」
綺麗で優しくて暖かい、大好きな姉様。
最近なんだか少し、元気がないみたい…。
姉様が元気になりますように。
世界で一番大好きな姉様と
これからもずっと一緒に、仲良しでいられたらいいな…。
>(ラッセル君)
可愛い小鳥さん…。
フェリチタのお友達かな?
ピィ~♪(お。あそこに見えんのは。ちょっくら挨拶しとくか)
(カナリアがぱたぱた近づいて)