秋晴れの空が眩しくて、瑛華は切れ長の目を細める。
「風が少し、冷たくなってきたな」
引っかけた外套の襟を寄せ、逃げるように店内へと戻る。
戻る途中で、声を掛けられた。
見た所4~50代の男性。
髪は半分ほど白くなっている。
「想い出の……煙草かい?」
聞けば先日亡くなった想い人が、一度だけ吸っているのを見ただけだという。
男性が語るパッケージの形、色、デザイン、煙草の香り。
断片が瑛華の頭の中で、一つづつ収まって行く。
在庫棚の奥の方から一箱取り出し、男性に手渡した。
「こいつだろ?」
断定した物言いに、男性は驚き、パッケージを見るにつけ頬が緩む。
目尻に光る物を滲ませた男性が、何度もお礼を言って店を出る。
瑛華は満足げに見送ると、店内を見渡す。
ふと目に留まったお気に入りのパイプ煙草が吸いたくなって、瑛華は再び、店の戸に手を掛ける。
秋空に吐き出した煙は軽やかに、高く昇って、青に溶けた。
おや、いらっしゃい。
煙草しかないけど、どうぞごゆるりと。
(以下PL)
おぉぉ美人さんが……!
ポトレをどなたに頼むか悩んでいたところ、
受付されていたのをお見かけして半分衝動的にお頼みしたのですが、
想像以上の美人さんが来てとっても嬉しいです!
背景やくわえているパイプの元ネタに気付くたびににニヤニヤしてしまいますw
結構面倒なキャラ造形だったと思うのですが、素敵に仕上げて頂けて感謝の限り。
日下部ハルカ様、本当にありがとうございました!
また機会がありましたら、よろしくお願いします。