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甘音絵師様、最後の【未来予想図】シリーズ&今までの素晴らしい牡丹の姿をありがとうございます!
とてつもない病みを表現していただいてとても嬉しいです!
「未来予想図」はあくまで予想なので今後の展開によっては180度真逆な未来になる可能性もあります。
では、また違うのもので頼むときにはよろしくお願いいたします!
No3「忘却と孤独の終焉」
寝子高でのフツウでフツウじゃない日々から数年後…。
添木牡丹…いや、「添木牡丹だった」モノは今日も白く塗りつぶされた部屋で一人きりだった。
私はいつも一人きり
だって、私には何もわからないもの…何が好きで何が嫌いで…何を愛してたのか…そもそも私は「誰」なのかすら…
今日も人は来る。知らない人ばかりだけど。…私の事を看病してくれる人も居れば、私の事を睨んでくる人も居る…やめて、私は何も悪い事はしてないもの…
ああ…でもそんな感傷もすぐにどうでもよくなる…だってこの世界には私しかいないモノ…
それだって完璧じゃない…片目は見えないし、手も動かない…座るのもやっとのこのベッドでしか生き物…
自身に隠されてた最大の秘密
それを知ってしまった時、彼女は彼女であって彼女じゃないモノに…全てを奪われてしまう
自身の犯した罪の代償は消えない傷と彼女を幸せにしてたもの喪失(家族及び大切な人達の死傷事件)…そして彼女の「心」だった
歪だった彼女は一度死んだ事で正常に戻り…そして今日も誰も来ない病室で一人ぼっちのまま無為に生きてい
……その瞳に何も映すこともなく