「…わからないの、何かを探していた筈なのに」
「その何かも、頬を伝うこの熱い水の名前さえ」
(以下まものずかんより)
名 前:ワルキューレ
種 族:神人(しんじん)族
地 域:世界樹の森
属 性:緑(風、自然)
大きさ:中(人間くらい)
◆設定◆
何者かにより記憶を奪われ、調整を施されたワルキューレ。翼は無いがいつも少し浮遊している。
神々に仕える為の人、謂わば巫女のような存在がいつしか人という概念から外れたが故に魔物としての格を得た形であるらしく、結果として甘やかな死の匂いがする以外は極めて人に近い見目を持つ。
常に忘却の性質を秘めた薄闇の風に呪われており、その名が示す役割と死者の楽園からは離れて世界樹の森に暮らすが、纏う風故か行く先々を秋にする様に紅葉(≒枯死)させてしまうため、諦めて自ら結界の柱代わりに炎より明々と輝く紅葉を燈りとして入れた灯篭を幾つか建ててその範囲の中でだけ暮らしている。
何かを確実に忘れているが思い出せず苦しむ傍から涙ごとその苦悩を薄闇の風に攫われ続けている。
本人もまた風を操るものの、薄闇の風を払う力は無い…というより、『調整』の影響なのか自ら身の回りに置いてしまっている節がある。
今はその身に纏う装束にかつて宿した自らの理想を残すのみらしいがそれすら自力で思い出せない。
実は、何者かに唆されはしたものの、最初に薄闇の風を呼び起こしたのは自分自身である。
その記憶もまた、風の中に消えてしまったのだが。
***
(PLより)
大変遅くなりましたが納品ありがとうございました。
ベルラ・ガーネブラッディさんの納品を見た辺りから是非一度はキャビネット風でお願いしたいなと思っておりました。
衣装及びイラストテーマは『記憶を奪われ、調整を施された和風ワルキューレ』。
診断メーカーで出た『弥逢遊琳に贈るのはガーネットカラーの戦女神のエンパイアドレス。硝子のシフォンをささやかに使い、秋の風のチャーム、金の細い鎖で飾りました。ほんの少し宙に浮きます。理想を込めて』という結果をベースにはして頂きましたが、診断メーカー結果を使った発注の割にお任せ部分が少なくかなり細かい注文をつけた我儘発注でした。
しかし大変素晴らしい出来でふとした時間で眺め直してしまう美しさ。
ご縁があって大変嬉しかったです。ありがとうございました!