*Answer
https://rakkami.com/scenario/reaction/2808?p=5
「不要」と切り捨てられたこと。
人々に忘れ去られたこと。
その現実を受け入れられず、空廻りを続ける遊園地。
この遊園地に私が出来ることは何もない。
こうして留まっていること自体、なんの救いにもなりはしない。
この子が恋しんでいるのは人なのだ。
私のような異形では孤独の痛みを癒せない。
刻一刻と薄まりつつある思い出を
飽きることなく繰り返し、夢見続ける遊園地には
きっと私の姿すら瞳に映ってはいないだろう。
それでもこの場に留まるのは
この遊園地が私にとって心地の良い場であるからだ。
好意を持って受け入れられることもなければ、その逆もない。
無聊に飽いて離れるまで、痛みは私から遠ざかる。
幸福な思い出に裏切られて、傷ついて
その痛みと哀しみに生かされている遊園地。
あなたは幸せ?不幸せ?
その答えがでるのは、きっとまだ遠く先のお話。
遠く忘れ去られた後も稼働し続ける遊園地。
誰もが夢を忘れても、いつまでも夢を見続ける。
遊園地が口遊むノイズに掠れた楽しげな唄は
悲鳴のようでもありました。