此処を越えれば二度と戻れない。
然れど荒れ狂う川も死人花も此処には無い。
此れは幼き日の川に悲しみと愛しみ(かなしみ)を沈め、何時の日も死を望む事はなかった僕の【夢】だ。
誰の目にも手にも生々しい死という骸を残さず、『夢』のような幻の中に人々の“夢”の中で消えて行く。
「嗚呼最早この身は摂理(かみ)の花嫁――」
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人はそれを、神隠しと呼ぶのかもしれない――
遅くなりましたが拡大版共々ありがとうございました。
診断メーカーで出た『スノーホワイトの幸せな花嫁のウェディング。泡のベロアを使い、涙真珠のライン、五つ星の鎖で飾りました。裾は儚く透けて揺れます。「我儘」を込めて』という結果を、ドレスでなく白無垢で作ったらどうなるのか、という内容でしたが、他にも細々と注文がついて大変問題児な発注だったと思います。
特に、仕切られた中にだけ幽玄とも呼べる花の世界(今回は満開の藤棚)が続く描写は是非とも京谷さんにお願いしたいものでした。
全てにおいて大満足しております。本当にありがとうございました!