「睡蓮」
愛娘を呼ぶような響きが紡がれると、箒は感嘆の溜息より甘い吐息を仄かに残して主の手へ戻る。
開けるべき錠を、対を忘れたわけではない。
だから寧ろ同じ様に、何処かに開けるべき“情”を持つ筈の主の願いに応えたのかもしれなかった。
腕に抱かれるも、共に飛ぶも望みのままに。
【夢】、【箱庭】、【幻日】…如何に呼ばれても変わるべくもない眼裏の泡沫へ沈む誰かへ、箒屋が渡したのは『鍵の箒』。
*
水に沈むようなこの背景色は一体何ー!?
この子の心象風景のひとつはセノーテに似たものです。睡蓮という水中花の名に存在を定義されている都合やオーラソーマボトルB60のイメージ(シェイクカラー含む)はあるかもしれませんが、お任せでこれとはエスパーか何かですか、ひえぇ…!
柄のリング部分は想定外だったものの、私の好みはアンティークキー(殊にスケルトンキー)なので「言ってないのにばれてる、何でー!?」と叫ぶ羽目になりました…。
白い穂には微睡むようなオーロラ色、花々の吐息が燐光として見えるのもとっても綺麗です。
柄が古びた鍵っぽいテイストなのもいいですね。枠も指定なかったのにおしゃれ…。
ご縁頂けて幸せです、有難うございました!