館の扉を開き、目と足とを外界へ向ける。
穏やかな風吹く春の午後。
退屈と眠気を持て余した一人と一人の気ままな散歩。
*花風冴来(RKM002612)
大和無銘(RKM003437)
両名のお散歩RPトピックです。
何か御座いましたらキャラクターメール等でご連絡下さいませ。
ええ。波の音も心地いいし。
私も海は好きよ。自然は好き。
貴方が好きだと思うなら
貴方にとってそれは良いことなのだと思うわ。
…私に気を許すだなんて本当に変わった子。
不思議な子だこと。
じゃあ、ここで待っていて。
直ぐに帰ってくるから
知らない人について行ったりしちゃだめよ?
(先程の様子から共に来たがるかと考えていたが
予想は外れ、自立心があるのは良いことだと
彼の頭を撫で、傍を離れる。
レジで会計を済ませた後向かうのは
自身の性別とは逆…男性用のそこ。
そちらへ向かうのは目的は勿論、用をたすことではなく
彼の瞳から零れ落ちたという何かを確かめること。
…やましい目的はないにしても
女性である身でそこへ足を踏み入れるのは
正直少し、いやかなり、非常に問題がある気がするが
そういった倫理観を軽々押しのけてしまう辺り
好奇心というものはなんとも恐ろしいものである。
故意である事を悟られぬよう、涼しい顔で足を踏み入れれば
幸運にも内部に人の姿は無く
これ幸いとばかりに手洗い場を調べ始める。
さて、そこにそれは残っているのかどうか。